27
解放されてから、数日。 久々の登校。
放課後の教室。
「……なんだよ、このプリントの山…」
「貴様が無断欠席するからだろう」
「くっそー…」
休んでいた……監禁されてた間を取り戻すためにと、渡されたプリントの山。
そして、俺が逃げないようにと監督役に毛利がつけられた。
「早ようやれ」
「へいへい」
―――ガラッ
「……雪比奈…?」
現れたのは雪比奈。 警察に行くと言っていたが、何故学校に…?
『毛利君、長曾我部君に用があるの。良いかしら?』
「構わぬが……我は長曾我部を見るよう教師に言われた」
『だったら、私が見るわ』
「ふむ……雪比奈がついてるなら良いな…」
そう言って、毛利は出ていった。
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