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『……馬鹿よね……こんな、事で……』

「…………」

『長曾我部君には悪いけど、“行ってらっしゃい”と“おかえり”を言われた時……嬉しかったの……私、』

ぽん、と置かれる手。
そのまま上下に動く。

『…………』

撫でられてると気付くのに数秒かかった。

「俺もさ………飯も美味いし、風呂も入れるし、ソファーベッドだけどちゃんと寝れる……元より良い暮らししてると思った」

『……は…』

「前はずいぶんと不規則な生活してたなぁ……とか、いろいろ考えた」

『………ふふっ…』

「なんだよ」

『やっぱり、変人よね』

「うるせぇ」










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