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「………うっ…」
身体中が、いってぇ…。
何が、あったっけ、か…?
そうだ、家に人がやって来て……。
「捕まったんだよ、な…」
辺りを見回そうにも、縛られてて動けねぇ。 ま、動けたとしても薄暗くてよくわかんねぇけど。
―――だが、 ここが、雪比奈の家じゃないのはわかる。
「………っ…」
突然、光が入ってきた。
いきなりの光で、なかなか目が開けられない。
コツコツと響く足音。 だんだん近付いてくる。
「……だ、て?」
「調子はどうだ?長曾我部」
ようやく慣れてきた目で、相手を見れば……そこには、予想外の人物が立っていた。
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