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「何を……言ってるの?」

「お前、頭良いのに……後始末は悪いよな」

淡々と話す伊達君とは反対に、私は動揺が隠せない。

「あんなんじゃ見付かっちまうぞ?」

『…………』

「安心しろよ、うちの組で片付けてやったからよ。お前が捕まる事はねぇ」

組……そういえば、彼の家は極道だとか噂があったような…。

それにしても……
“片付けた”って…

「ま、“殺しでは”だが……“監禁”は別だ」

『……お礼を、言うべきかしら…?』

「そうだな。で、提案なんだが……」

『お金には困ってなさそうだけど…』

「Ha!金なんかいらねぇよ」

伊達君はニヤリと笑って、言い放った。

「俺の女になれよ。そうすりゃ、長曾我部も片付けてやるよ」










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