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いつの通りの学校、いつも通りの授業。

長曾我部君もこんな私に何故か優しくて、安心していた。

油断しきってた。





「雪比奈、」

『伊達君…?』

誰もいない屋上で、昼食を食べていたところ、伊達君がやってきた。

「聞きたい事があんだが…」

『聞きたい事…?』

「犬の事なんだがよ…」

犬……。
そういえば、とっさに犬とか言っちゃったのよね…。

『あぁ、何…?』

「良かったら、俺が引き取ろうか?」

『……へ?』

「飼い主探してるって言ってたじゃねぇか」

『……もう、いいの』

「?」

『飼ってたら、可愛くなっちゃって……このまま、飼おうかなって…』

「………そう、か…」

目を細めて返事をする伊達君。

「好きになったか?」

『えぇ……そうね、まぁ……』

あくまで、犬の話。
そう思いながら答えていた。

次の言葉を聞くまでは。

「長曾我部のどこがいい?」

『…………え?』










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