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『一応、お礼よ』

伸ばされた鎖。

そうして、届くようになったキッチンで、ホットミルクを作った。

『こんなの効くのかしら』

「何もしないよりマシだろ」

文句言いつつも飲んでる。

『………』

「今さらだけどよ、お前眼鏡ない方が可愛いな」

『――っ?!いきなり何言うのよ?!』

「いや、ちょっと思った事言っただけ」

『本当、変わってるわ』

「お前が言うなよ」

『変よ、変人…』

「なんだよ」

テーブルに置かれるコップ。
静かな部屋に、その音がやけに響いた。

『………貴方だったら、良かったのに……』

「なんだって?」

『そうしたら……きっと……』

「………寝た?」

『………』

ホットミルクって、即効性なのか?
いや、それとも………まぁ、いいか。

「……おやすみ」










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