8−2「―――と、いう話をしたのだけど……」 「兄上も意外と何もしないからなぁ…」 「そうね…」 青空の下、散策をしながら話す元姫と司馬昭。 「彩華殿を気遣ってんのはわかるけど、そろそろなぁ…」 「えぇ…」 「襲って―――「え?」」 司馬昭の一言に元姫は足を止めた。 「私は告白するかどうかの話をしていたのだけど」 「え……あ……」 「子上殿…」 「元姫、いや……その……そんな顔で見るなよぉ…」 「子上殿が悪い」 「―――くしっ!」 『―――くしゅっ!』 「二人揃ってとは、仲が良い…」 「……トウ艾…」 『風邪、かな…』 ―NEXT― << |