2−1「兄上」 「昭か…」 司馬師が彩華の部屋を出てしばらく、反対側から司馬昭が歩いてきた。 「………」 「……相変わらずですか…?」 「あぁ…」 「ほんと……もったいないですよね…」 引きこもる前までは、良く遊んでいた。 共に勉学に励む事もあった。 引きこもり始めてからも、二人で部屋に行ったりしているから、彼女の実力は知っている。 めんどくさがりの自分が言うのもなんだけど、ほんと、もったいない。 「昭も行くのか?」 「もちろん」 「そうか…」 こんなに俺達が行ってるのに、あの方は……。 例外なほど非日常。 (ああ、いらいらする) → >> |