その少女、国造りに奔走する



-後日談2−3-



 
その頃、渦中の二人は―――

「良かったのかなぁ……」

『大丈夫だって!』

騎獣の背に揺られながら、空中散歩をしていた。

「……それにしても、街も賑わってきたよな」

『そうだねぇ…』

「姉ちゃんのお陰だな」

『そう言ってもらえると嬉しいなぁ』

楽しげに談笑する二人。

「せっかくだ。降りるか?」

『うん。見てみたい!』

「よし、じゃあ……あっちの森に降りるぞ」

以前に比べ、賑わってきた街に降りるのは目立つ。
近くの森に向け、騎獣を走らせた。



‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐



「ちょっと待ってて」

『うん、ありがとう』

騎獣を木に繋ぎながら話していると―――

「ずいぶんと楽しそうだな」

静かな森に、声が響いた。






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