その少女、国造りに奔走する
-第18話-
「……廉夜、やったか…」
大谷を助けた元就は、廉夜の元へと急ぐ。
「………主上が何かやらかしたか?」
侵入した時とは反対に、兵に遭遇しない。
何かを確信した元就と、訳がわからないと言いたげな大谷。
「廉夜には玉座を奪還せよと伝えていたが……成功したようだな」
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「廉夜、そなたは玉座へ向かえ」
『玉座…』
「そなたが王だと証明せよ。無駄に争わずとも、それが出来れば向こうから武器を手放す」
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「三成がおらぬ。証明など……」
「十四にしては頭が回る方だ。何かしら考えたのであろう」
「十四…?!」
女王の年齢に、大谷はまたもや驚くのだった。
その冢宰、驚愕.