『―――っ!!』
何度も攻撃するが、あまり効いてないようだ。
逆に、モンスターは雷撃を放ったり、飛び上がったりと、こちらが攻撃を受けるばかり。
「honey、大丈夫か?!」
『なんとか…』
「うぉおお!!」
幸村も怯まず攻撃を仕掛けている。
『もうちょっと、頑張らなきゃね……』
双剣を構え、ふと、思い出す。
久秀さんからタル爆弾を買ったことを。
もしもの時のために買ったんだった。
今使わなきゃ、買った意味がないだろう。
『よし!』
モンスターから離れ、落とし穴を設置。
落とし穴の後方に立ち、モンスターを待つ。
「旦那様!」
「honey!」
モンスターが落とし穴に落ちたのを確認し、大タル爆弾を置き、その横に小タル爆弾を置いた。
離れて様子を見ると、爆音と共に、甲高い咆哮が響いた。
『タル爆弾、良いかもしれない』
僕とオトモとタル爆弾
honey?!
旦那様?!
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