ある日、
自宅でくつろいでいた時―――
「帷〜」
『蘭丸、いらっしゃい。どうしたの?』
村長さん宅で飼われてるアイルー、蘭丸がやってきた。
「なんか、集会浴場の番台とドリンク屋が困った顔してたから、知らせた方がいいかと思って…」
『そうなの?ありがとう、行ってみるよ』
「おう」
用件を伝えると、蘭丸は出ていった。
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集会浴場へ行くと、番台のかすがちゃんが、確かに困った顔をしていた。
耳が垂れてる。
『かすがちゃん、どうしたの?』
「帷様、いらっしゃいませ!」
僕が話かけると、勢い良く顔を上げた。
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