ある日、
自宅でくつろいでいた時―――

「帷〜」

『蘭丸、いらっしゃい。どうしたの?』

村長さん宅で飼われてるアイルー、蘭丸がやってきた。

「なんか、集会浴場の番台とドリンク屋が困った顔してたから、知らせた方がいいかと思って…」

『そうなの?ありがとう、行ってみるよ』

「おう」

用件を伝えると、蘭丸は出ていった。



‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐



集会浴場へ行くと、番台のかすがちゃんが、確かに困った顔をしていた。
耳が垂れてる。

『かすがちゃん、どうしたの?』

「帷様、いらっしゃいませ!」

僕が話かけると、勢い良く顔を上げた。






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