1 | ナノ
宇宙、しんじゃった
触覚をリボンむすび
しあわせ売りの少女
お砂糖漬け蜂蜜はいかが?
ミルクでのみこんだ宝石と星屑
蜂蜜シャンプーは恋のにおい
ジェラートにして食べちゃいなよ
重力のないきもちのなまえ
スプーンですくいあげた涙
まばたきのぶんだけキスしてよ
透明のパニエが溶くまほう
マスカラ下睫のウインク
お砂糖ファンデーション
みつばちとチューリップの恋
君のぬけがらを抱いて星まで歩こう
月の丘からジャンプ
永遠はこころの中だなんて嘘よ
白いレースの森で会おうか
素敵な夜じゃないかしら
妄想癖とハニーピンク
砂漠は星を抱く
アップルパイに住んでいます
エンドロールに消え去るまで
猫足バスタブは涙する
見えにくいマカロニ望遠鏡
ひとりぼっち地球人
おとぎ話の魔法のようね
どくどく、真っ赤な花束
君は砂糖菓子に溺れるんだろうね
粉々ビスケットに魔法
ミルクに浸した星屑とお砂糖
リボンでつなぐ惑星
お腹がすいたら消えてぱちん
小指の骨でも落としてきたの?
シロツメクサになりたい子猫
モスグリーンに還る白骨と夢
震える子猫の牙をぬく
わたしの苺のような心臓を
あまいまぼろしとナイフ
みつばちの瞳の先には
まっしろリボンと誰かの手
みずたまりにそっと水葬
すみれだって話すのよ
あんずのように甘くないのよ私は
私を冷凍して割ってほしいの
優しさまで嘘だと言わずに
王子さまを迎えにいかなきゃ
傘の上のお花畑
時計の針のナイフで
死にたいなら食べてやろう