ねぇ、それ本物?
2014/10/06 20:54

いつものごとく穏やかなjemmyに3人の姿が……。
何を話しているのでしょうか。

夜々がポルカのコウモリ羽をつまんで言った。

「ねぇ、ねぇ、これってさ本物の羽?」

若干疑いがちに聞いてくる彼にポルカは、
ふふんっと鼻で笑った。

「もちろん!本物に決まってるじゃーん!」

触って分かるでしょ??
ポルカは羽を少しパサパサと動かしてみせた。
その間に夜々の大きな尻尾に埋もれながらニッカは、

「モフモフ〜」と癒されていた。

「んじゃさ、飛べるの?」

夜々は真剣な表情。

「……空は…飛べない……」

衝撃の一言に夜々は驚いたがすぐに

「だよね、こんな小さい羽でこの体重を浮かせるなんて無理だもんね。
考えて損した〜」

少し悲しくなるポルカだが、
勢いよく立ち上がり近くにあった大きな木に登ると、

「練習すれば何とかなるかも!!!」

と言って……飛び降りた。
潰れたカエルの如く地面にへばりついたままのポルカの虚しい呟きだけが、
青空の中へと消えて行った。

「空が飛べたらいいのになぁ……」









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