小ネタ | ナノ

(WT)菊地原とクラスメイト


 ワートリ新参者故に何番煎じなんやろなってネタ。

 放課後に友達と好きなひとの話をしている夢主が菊地原の名前を出す。たまたま廊下を通りかかった本人の耳がそれ拾っちゃって以来無性に夢主が気になって仕方がなくなるやつ。だけど夢主は全く自分に声をかけないため、必要最低限の会話しかしたことない。

 夢主がようやく仲良くなろうと近づいてきたときには夢主の情報を色々と他の人から聞いちゃってた菊地原。夢主と趣味の話になるたびに(知ってる)(夢主が好きな小説も買ってしまった)(なんでぼくがこんなに動揺させられてるんだ)(結構おしゃべりだな)と心の声がうるさい。

「@、数学の小テストの紙落としてるよ。ぺけまみれで真っ赤になってる」「う、うるさいなー!じろじろ見ないでよ」「・・・この公式の使い方わかんないの?」「うん」「ちょっとそこ座りなよ」「へ」「どうせ帰っても復習しないんでしょ。ぼくは用事までちょっと時間あるから、暇つぶしに教えてあげるよ」「ほ、ほんとに?」「何?文句あるならやめるけど」「い、いや!お願いします!教えて!」



 夢主がネイバーに襲われているのを助ける菊地原。

夢主「やっぱり、菊地原ってかっこいいね」

 夢主は過去に菊地原に助けられていた(ボーダーとは関係ないところで)。それを切々と語られて、呆気にとられる菊地原。好きってそっちの意味か。なんだよ。

「ぼくのこと好きって言ってたのそういう意味だったんだ」

 どうせ消される記憶だと思ってぽろりとつぶやく菊地原。夢主はどこでそんな情報を、と顔真っ赤。そんな二人に事後処理を終えた風間が近づいてくる。「ーーなんだ、お前たち知り合いだったのか」「は?」

 ミョウジナマエさん、C級。ポジション:スナイパー。最近入隊しており、風間さんからスカウトされていた。ずっと地下でこもって練習をしているため、滅多に上に姿を現さない。あと1週上位15%の順位をとればB級に上がれる。

 つまりは夢主の記憶は処理されないのだった。死にたい。早く言ってくれ。

 B級に上がったら隊に正式に迎えるのだという。

 地下の練習場で夢主のお手並みを拝見。めちゃくちゃ腕がいい。風間が認めるのも無理はない、と愕然とする菊地原。夢主が菊地原に気づいて、近寄ってくる。 「あのさ!菊地原!」「なに」「この前は風間さんが入ってきて、うやむやになったけど……今度ちゃんと告白させてね」「へ」

 夢主は菊地原に惚れたから、近づきたかったからボーダーに入った。そして、ミーハーと思われないように自分の実力でB級になってきちんと告白したいのだという。

 学校でも自制しようとしたけど、ちょっと我慢できなかったので声かけてしまった。

 等を話して、すっきりとした顔で、

「じゃ!私練習してくるから」

  また学校でね!と去っていく夢主。取り残される菊地原。








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