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(kmt、男主)産屋敷耀哉と護衛(没)


・下書きのみ。今週の鬼滅を読んだ方は察して下さい。

お館様:25〜30
夢主:お館様より年上

1.[原作軸/刀匠の里編以降合同訓練前あたり]
夢主の家系はちょっと特殊。代々産屋敷家に召し抱えられている。女であれば女中として、男であれば門番。もちろん志願すれば鬼殺隊に入れる。
 昔々、産屋敷の人間に拾われた先祖が恩返しとして何代先でもこの家に尽くすと決めたとか、そういう。

夢主は鬼殺隊に入って、そこそこの戦歴をあげたために産屋敷の懐刀みたいな立ち位置にいる。

産屋敷家の玄関。刀匠の里から届けられた己の日輪刀を受け取る。まだ染まっていない刃に懐かしさを覚える。

2.[回想]日輪刀を鞘ぐるみで持ったまま年甲斐もなく泣いている夢主。
お館様にどうしたのか、と聞かれる。
刃こぼれするのが早くなったとか、若い頃(全盛期)と比べて太刀筋の冴えがなくなったとか。とにかく剣士として衰えだした自分が嫌になった。「これじゃあ貴方を守りきることはできません」と嘆く夢主。
 夢主はお館様を慕っている。(理由は特に決めてない。家族が病気になった時に迅速に対応してくれたとか、夢主がコンプレックス抱えてたけどお館様がメンタルケアしてくれたとか。とにかくこの人はめっちゃ優しくて好き、みたいな)だから守りきれない自分に価値はないと思っている。

まだ染まっていない日輪刀とお館様に渡そうとする。

首を振るお館様。夢主に日輪刀を握らせて、にこりとわらう。「ナマエはいつまでも頼りになる、私の可愛い子だよ」
年下の男にそう言われて、驚くけど悪い気はしない夢主。「でも、人間ですから、年を重ねればどうしたって衰えるもんですよ。俺じゃあもう頼りになりません。他の者に頼みましょう」
また首を振るお館様。「私はナマエがいいんだ」

3.回想終わり。1の続き。
お館様のいる部屋に入る。「ナマエ」「はい。ここに」
包帯ぐるぐるーと病気に苛まれる産屋敷の姿を痛ましく思う。
ナマエ、と伸びた細い手を取る。「すまないね」「え?」「君は私の力強い手が好きだといっていただろう、声も、目も、落ち着くから好きだと。だけれども、すまない。病気で全て落ちぶれてしまった」
そんなことはない、と返す夢主。そもそも自分は貴方の優しい心が好きなんです。貴方のそこは永遠に変わらない。
夢主の答えにふふふ、と目を細める産屋敷。「君がそうやって思ってくれるから、私は君を頼り続けたかった。君のいう通り、心は不滅のものだ。君が私を守りたいという気持ちは決して滅びない。だから隣にいるものはナマエが良かった」

ああ、そうですね。そういうことでしたか。

「終わりまでいて欲しいが、すまないね。君は、次の産屋敷(息子)を守ってくれ」

答えの代わりにお館様の手を握る力を少し込める。








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