「足、自分で開いて」
「命令ですかそれは」
「うーん、そうだね」



うーん、てそれ今の会話に必要だったのか。大地のこの顔は笑っていても心は笑ってない感じはなんか怖い。ん?怖い?なんで怖いとか思うの今。あれ、てかなんか怒ってるの?そんなことを考えながらわたしは彼の言うとおりにそろそろと足を開く。



「もっと」
「も、ムリだよ」
「間接かたくないか?」
「いやいや普通ですカラ」
「まあいいけど…入れるぞ、」
「……っ、あ、っ!」



腹部にものすごい圧迫感。そしてそれがゆるゆると動き出す。いつも思うけど本当に気持ちいい。相性あってんのかな。近くにあった枕をぎゅっと抱きしめ顔を押しつけながら何度も与えられる快感に飲み込まれまいとした。しかし、すぐに大地にすっぽーんと抜き取られてしまった。



「顔、見せてよ?」
「いや」
「なんで」
「なんか恥ずかしい」
「足は開くくせに…」



そう言われて余計恥ずかしくなって、身体を起こして大地に抱き着いた。まだつながったままだったから抱き着いた瞬間、大地のものがさらに奥に沈んでいくのを感じた。



「わたしはビッチじゃない」
「また顔見えないんだけど?」
「…なんか今日の大地いやだ」
「え?なんで?」
「優しくない」
「そんなことないって」



背中をぽんぽんと叩かれる。あれは気のせいだったのかな?



「ただ今日の昼休みにナナシが知らない男と楽しそうに話してるのを見ちゃっただけだよ」
「!」



ほら、気のせいなんかじゃなかった。
そして彼は再び抱き着かれたままの姿勢から律動を始めた。