「今までに何人と付き合ったことある?」
「え?」



やることをやった後、大地がおもむろに聞いてきた。後、っていうかまだつながってるから後とは言わないのかもしれないけど。



「気になる?」
「気になる」
「なんで」
「なんかナナシってヤりなれてる気がすんだよな」
「それは大地でしょ!」
「おれはナナシが初めてだけど?」
「えっ…」



うそ。うそうそうそ。意外すぎるんですけど!



「……ウソデショ」
「嘘じゃないって。今まで部活ばっかしてたし」
「あー、納得」
「ナナシはどうなんだよ?」
「付き合ったのは大地が2人目、かな」
「へえ」



大地の瞳の奥が怪しく光った。と、思ったら結合部からぐちゅり、と音がし、奥まで思いきり突かれた。



「ん、やっ!」
「そいつもセックス上手かった?」
「そんな、ことない」
「どんだけヤってたの?」
「今ほどじゃないってば」
「でもヤってたんだ」
「…そんなのもう関係ないでしょ、あ、こら動くな」



わたしは大地の腕をぱしんとはたく。てかいつまで突っ込んでるつもりだ。



「大地こそどこでそんなにセックス上手くなってきたの」
「おれそんな上手い?」
「うん」



あれ、下腹部の圧迫感が増したんだけど。



「……なんか大きくなった」
「や、だってナナシがセックス上手いとかいうから嬉しくなっちゃって」
「もうそろそろ抜いてほしいな」
「え、ナナシが抜いてくれんの?」
「そんなこと一言も言ってない」



すごい便利な変換機能がついてるな、まったく。



「なあ、跡つけていい?」
「へ、もう十分したでしょ」
「見えるとこにつけたい」
「だめ!」
「一つでいいから!」
「恥ずかしいからやめてっ」
「えー」