「ねー、入浴剤入れていい?」
「ん」
「やった!」
「ちょ、入れすぎ!」



確かにお湯は真っ白だ。でも真っ白すぎた。牛乳風呂みたい。身体と髪を洗ったわたしは先に浸かっていた大地と向き合うようにして湯に浸かる。



「なんでそこにいんの」
「え?だって向き合ってるのいいじゃん」
「おれは肌が触れ合ってる方がいいの」



腕を引っ張られて彼がわたしを後ろから抱きしめる形になった。そしてわたしはその鍛えられた胸板に頭を預けた。



「それにしても真っ白だな」
「牛乳風呂みたいじゃない?」
「牛乳風呂なんて存在すんのか?」
「知らないけど、真っ白だから?」
「なんも見えない」
「そだねー」



と思ったら下半身に違和感。だけどお湯が真っ白なせいでまったく見えない。入浴剤入れすぎなきゃよかった!



「大地ーーー」
「視えない中でやるのもいいだろ?」
「やだよ、なんか怖いじゃんか」
「じゃ、ナナシもおれの触って?」



そしたらおあいこだろ?と笑う彼に不覚にもトキメいてしまった。いや、毎日トキメいてはいるけど。わたしは正面を向かされて手に大地のモノを握らされた。結局正面じゃないか。ゆっくりと動かしてたまに先端に爪を立てて刺激すると大地の身体がピクッと反応するのがわかった。大地も大地でわたしのに指突っ込んでるし。的確なとこを触ってきて、しかもお湯が入ってくるおかげでいつもとは違う感覚に襲われる。



「ふっ、あっ」
「ナナシ、おれのもちゃんとやれよー?」
「で、できなっ、い」
「湯の中でも濡れてんのがわかる」
「もっ、いやあ……」
「あれ、イっちゃった?」



力が抜けたわたしは目の前にいる大地の胸に身体を預ける。指だけでイってしまった。こんなこと今まで一度もなかったのに。



「おれまだなんだけど」
「ん、ごめん」



じゃあ挿れていいよ、と彼の耳元でささやくと、手の中にあった大地のが大きくなった気がした。



「なにそのえっろい声」
「わかんない」
「お湯の中と外、どっちがいい?」
「ん…お湯がいい」
「りょーかい。じゃあ挿れるかんな」



ズズ、と彼のモノとお湯が同時に中に入ってきて、それだけでまた絶頂を迎えそうになる。自然と大地の肩を掴む手に力が入った。



「ナナシ」
「な、に?」
「お湯の中じゃやりにくい」
「あ、そうかもね…」
「やっぱり外にしよう」
「でもお風呂場の床硬いもん」
「あ、そうか」
「それに、まだお風呂入っていたい」
「じゃあお風呂満喫してからベッドでしてもいいか?」
「ん、ならいいよ」



とりあえずここで行為はいったん中断して二人でお風呂を満喫することにした。お風呂は疲れをとるのに一番のいい方法だからね。まあお風呂から出たらまた疲れることをするんだけども。そろり、と中に入った大地のモノを抜こうとしたらがっしりと腰を掴まれてあの怖い笑顔で怒られた。