※現パロ(高校生)
 自慰



「ふぁっ…!ジャ、ンッ……あっ、」
「やべ、お前んナカ超気持ちいい……」
「ぅあ、っ、そこっ」
「ここ、か」
「あっ、やだ、やっ……!」
「…………っ!」



もう少しで絶頂、というところでぱち、と目を覚ます。首だけをひねって時刻を確認すればまだ5時半だった。またか。自分はいつ見ても同じ内容の夢を一体何回見れば気がすむのだろうか。



「情けねー…」



自分しかいない寮の自室で小さくため息をつき、ベッドの上で上半身を起こす。そして下半身を襲う違和感。シーツをめくれば予想していた通りだ。完全に勃ち上がっている。しかしこんなことは今までに何度もあったため、驚いたり恥ずかしさといった感情はもはやまったく湧き上がらなくなってしまっていた。手早くシーツを脇に除けて、ベッドの上で胡坐をかくオレ。そして下着の中に手を突っ込んで抜き始める。こんな行為も日課のようになってしまった。でも、だからといってエレンとヤってないわけじゃない。むしろ一般的に見てもヤりすぎているくらいだ。でも足りない。



「っ……」



寝間着と下着を少しずらして自身を外気に晒すと、早朝特有のひんやりとした空気にびくり、と小さく震えた。そしてそのまま添えた手を上下に動かす。さっき見た夢が無意識に頭の中でリピートされ、気持ちが高ぶっていくのが自分でもわかった。もう今すぐにでもイきそうだ。上下運動をする手の動きが速くなる。



「っは、エレン…!」



その瞬間、溜まっていたものが一気に吐き出される。そして中に残さないよう、すべてを出すかのようににぎゅっ、と先端の方を強めに握る。気が付くと足だけでなくシーツまでもを汚しており、急いでティッシュで拭き取るが、どうにもシミっぽくなってしまった。次のシーツ交換日っていつだったかとぼんやりと考える。そして独特の青臭い臭いを消すために部屋の窓を全開にした。少し肌寒いけど仕方ない。気が付くと時計は6時を大きく回っていた。やばい、早く制服に着替えて朝食をとりにいかなければ。







「お、ジャン」



急いで制服に着替えたオレが寮の食堂へ行けば、すでに多くの学生が朝食をとっており、エレンもその中の一人だった。オレは朝食を受け取って空いていたエレンの隣の席に腰かけた。



「つーか来るの遅くねえ?急がないと遅刻すんぞ?」
「わかってるっつの」
「オレが食うの手伝ってやろうか」
「ふざけんな」



ちぇー、とわざとらしく残念そうな顔をするエレン。誰のせいで遅れたんだっつの。……いや、オレのせいか。あんなことした後だってのに眠くてたまらねえ。畜生め。無言でトーストを口に入れていると、隣にいるエレンがこちらを不思議そうに見つめていた。



「………なんだよ」
「お前さあ、なんか疲れてる?」
「…そんなことねえって」
「だってすげー眠そう」
「朝だからだろ」



そういって再びトーストを口に含む。いつもよりハイスピードで食べ進めたおかげで遅刻は免れることができそうだ。



「おし、ごっそさん」
「よし、じゃあ行くか」
「ああ」
「あ、」



二人で席を立ち上がると、エレンが何かに気づいたように声を上げる。



「お前制服のネクタイくらいちゃんと結べよなー」



そういってその場でだらしなく崩れていたネクタイの型を手早く綺麗に整えてくれた。一方、そんな行動一つにオレは胸が高鳴ってしまうわけで。心臓の鼓動音が大きくなった気がする。



「…すまん」
「そこはお礼だろ普通は」
「……サンキュ」




そして今日もオレたちは一緒に学校へ通うのであった。



「なあ、エレン」
「んー?」
「今日、ヤろうぜ」
「は!?昨日もヤっただろうが!」
「別にいいだろ?」
「よくねーよっ」
「ヤってくれねえとツラいんだよこっちは」
「は、どーいうことだよ?」
「ヤってるときのお前が夢に出てくる」
「!?」
「そんでその夢を見た朝には毎回ヌいてんだよオレは」
「へ、変態だ…!」
「そんな変態を好きになったのはどこのどいつだよ?」
「ぐっ……!」
「だからな、今日も抱かせろよな?」