マスターとの楽しい日々! | ナノ
:: You won't respect me.

「ねえ、シーザー」
「たまにはマスターと呼べ」
「あのね、シーザー、」
「そうかオレを敬う気がまったくねェのか」
「寒くてたまらないから部屋の気温を上げてほしいの」
「あァ、霧は寒いの駄目だったな」
「うん、固まっちゃう」



シーザーがいれば暖房機器なんて使わなくても悪魔の実の能力ですぐに温かくなる。ガスって本当に便利。そう感心していると両腕を大きく広げたシーザーが視界に入る。



「…なにやってんの」
「これは、そんなに寒いならオレが熱い抱擁をしてやろうと思ってだな、」
「あ、それはいいや」
「(がーん)」
「あの、なんか、ごめん?」
「謝るんじゃねェ!よけい惨めになってくるだろうが!」
「また今度期待してるから」
「期待してんなら今抱かせろ!」
「抱かせろってセックス?それともハグ?」
「シュロロ、女がそんなことを言うんじゃねェ!」
「痛い、頭叩かないでっ」



あの細い骨ばった手で叩かれると意外と痛い。私は仕返しで彼の背中を思い切りはたく。



「ったーーー!なにすんだナナシ!」
「お返しだし」
「そんなお返し求めてねェし」
「最初に叩いてきたシーザーが悪いんだし」
「セックスとか言うナナシが悪ィんだし」
「シーザーがセックスとか言うとキモいし」
「………ぐすっ…」



最近分かったこと。それは彼が意外とデリケートだということ。オブラートに包まなければ大抵のことは彼の心を抉るらしい。



「キモいとはなんだキモいとは!この世界一の科学者に向かって!」
「それは今関係ないじゃん」
「お前にキモいと言われて傷つかねえやつがどこにいるんだ…!」
「結構いると思うけど」
「シュロ…なんて羨ましい…!」
「ほら元気出して!ね!」
「誰のせいでブロークンハートしたと思ってんだお前ェェェエエエェェ」
「私?」
「…良い性格してるなホント………」
「?、ありがとう?」


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