「今日はこれにて解散!」

「お疲れ様っした!!」


「あー今日も終わったなー。靖友、おつかれさん」

「あ?おつかれェ」

「……あれ?尽八は?」

「どうせまた日課の巻ちゃんだろォ」

「あー、なるほど、それだ」

「俺がそいつだったら絶対着信拒否だな」

「甘いな、靖友。たとえ着信拒否されても尽八はあらゆる手をつかって連絡するだろうさ」

「まあ、もうやられてそうだしな」

「さらに言えば裕介くんの身に何かあったのか心配で千葉まで行きかねないからな」

「ハッ、かわいそ」

「……まきちゃあん」

「お、尽八帰ってくるの早いな。どうした」

「たまたま俺が電話した時に巻ちゃんがグラビアを見てる最中だったらしく機嫌を損ねてすぐに切られてしまったのだよ」

「それは災難だったな…パワーバーでも食って元気出せよ」

「すまんな、新開…」

「っは、グラビアねェ」

「ん?靖友は興味ないのか?」

「何に」

「グラビア」

「…そういうお前はどうなんだヨ」

「俺か?俺は買いはしないけど興味くらいはあるな」

「フゥン?」

「尽八は?」

「今はとても好きとは言えん…」

「お前はどんだけ巻ちゃんが好きなんだよ」

「しかしな!俺はグラビアアイドルのようなボンキュッボンよりも、もう少しふくよかなほうが好みだ」

「あー、それ分かるな」

「だろう!新開!」

「すごい細くていかにも痩せてるっていうのよりは断然いいな」

「…………」

「荒北はどうなんだ?」

「っせ!そこで振んな!」

「なんだ、照れているのか?」

「俺の好みなんてどうでもいいだろ!」

「完全に照れているな」

「ああ、俺もそう思う」

「こいつらマジうぜえ……福チャン!なんか手伝うことあるかァ?」

「逃げたな」

「アアアア!くっそうっぜェ!!もう帰るからァ!」

「逃がさないぞ靖友」

「ここは通さん」

「ハァ…、ほんと何、お前ら…」

「で、どうなんだ?荒北は」

「チッ、言えばいいんだろォ言えば」

「さっきからそう言ってんのにな」

「うっせェ!」

「ほらほらちゃんと聞いてやろうではないか?ん?」

「……別に、胸がでけえのは嫌いじゃないけどォ?」

「うんうん」

「あー、けど全体的にやわらかい方がいいかもな。なんつうか、うまそうだし……って何にやついてんだよボケナス!!」

「いやぁ、荒北からこんな話聞けるとは思わなくて、ついね」

「お前らが言わせたんだろうが、このカス!」

「おーこわいこわい」

「しかし、こういうのはぽっちゃり系、というらしいな?」

「それ女の子から聞いたことあるな。太ってないけど痩せてもない中間くらいのやつだって」

「なんか…こう、ほどよくぷにぷにしてそうでだな」

「そうそう、なんていうか、女の子らしいし…」

「抱き心地も良さそうだし……これはなんなんだろうな」

「安心感かァ?」

「ヒュウ!それだ靖友!」

「荒北流石だ!」

「俺なんでナチュラルに会話混ざっちゃってるわけェ…?」

「安心感!こっちまで癒されそうな感じだな」

「早く帰りてえんだけど」




「失礼しまーす。福富くんいますかー?」

「…………」「…………」「…………」

「?……あの?」

「…尽八、どうだと思う?」

「俺は結構いいと思うんだが…なあ、荒北」

「俺に聞くんじゃねえよ」




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