検証9
○ ラレSS 08.01.23その他
司令in夜のバンビーの寝室
●オバSS 10.03.05
ヒロインin夜の司令の寝室
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○小さなドアから戻ってみると、地球時間で深夜を回った今、ラチェットはすでに
自室に引き取った後だった。バンブルビーのために彼が残しておいてくれたフット
ライトだけが、無人のラボを照らしている。
コンクリートの地下室内に響く自分の足音を聴きながら、バンブルビーは逡巡した。
オプティマス・プライムの識別ビーコンを、彼の個室ではなくいつも通り執務室
から感知したせいだ。上官がまだ休んでいないなら、彼に黙って帰るわけにはいかない。
● オートボット基地の廊下は薄暗く静まりかえっている。
この時間だ。
限られた兵士以外はスリープモードで各々休みを取っているのだろう。
ニケラは部屋を抜け出すとそっと司令室に向かった。
○彼は負っている痛みを決してバンブルビーに
分かち与えようとはしてくれない。
●自らの苦しみや痛みを決して見せずに、常にこの星のことを考えている。
○躊躇いつつ手を伸ばす。
そっと頭に触れると触角型のセンサーだけが反応してほんの少し動いたものの、
バンブルビーは静かに眠り続けていた。
●そっと手を伸ばしてみた。
眠り続けているオプティマスのイヤーセンサーを撫でた。
○彼の役に立てるのだと証明したくて、今バンブルビーはここにいる。
怯えてなどいないと、大声で叫びたかった。オプティマスのために、
自分は戦えると。
オプティマス。
誰よりも敬愛するあの人は、バンブルビーの憧れそのものだ。
●あんなに憧れたひと
少しでもあなたの役に立ちたい
ただそれだけだったのに
○沈黙を訝しんだのか、黄色いオートボットが小さく首を傾げている。
●沈黙がもどかしい。
首を傾げるとオプティマスはふ、と笑った。
○オプティマスの掌はただゆっくりと、彼の頭を撫でてくれているだけだ。
●頭の後ろにもう片手を置かれやさしく撫でられる。
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