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それはいつもの見慣れた風景…のはずだった。
臨也が居て、静雄が居て。二人が喧嘩をしている。

ただいつもと違うところは
いつもニヤニヤと食えない笑みをしている筈の臨也がものすごく怒っている。
さらにはいつもブチ切れている静雄がやけに余裕そうな態度だとゆうことぐらいだ。

 
…ぐらいどころの話ではない。
いつもの二人を知っているものがいたらその光景は目を疑うものだったし、
それはもう驚きを通り越して気持ち悪さすら感じる。



この二人になにがあったのか。
それは約一時間前に遡る。





「いざやぁ!!てめぇまたちょろちょろと俺の前に現れやがって!」
「やだなぁしずちゃん、誤解だよ。そっちこそよくこう毎回毎回池袋に来るたびに見つけてくれるよね」
「うるせぇ!死ね!」
そういって静雄は手当たり次第ものを臨也に向かって投げつける

そこまではいつもの二人だった。


そう、静雄が“手当たり次第”に投げたもののなかにあるアタッシュケースがまじっていなければ。
そしてそのアタッシュケースが他でもないあのガスマスクと白衣を常時身につけている、どうみても正常ではない男の忘れものでなければ。



静雄が投げつけてくる様々なものを臨也はいつものようにひょいひょいとかわしていた。
無論そのアタッシュケースもよけようとしたのだが
ある想定外のことが起こる。

爆発したのだ。

こともあろうか避ける寸前に。

「…えっ!」

どーーーん

「…なっ!」


それは静雄にとっても予想外のことだった。
その証拠に投げた本人も爆発に巻き込まれていた。

「げほっげほっちょっと、しずちゃんこれはいくらなんでもやりすぎなんじゃないの」

静雄もせき込みながら言い返す
「うるっせぇ、爆発するなんて思わなかったんだよ」

次第に爆煙がはれて互いの姿がみえるようになってきた


「「……は?」」



互いの姿を見てひとこと。
はじめて息があったかもしれない二人はお互いの顔をみて沈黙した。


不幸中の幸い、とゆうべきか
この二人の喧嘩に自ら近寄ろうなどとゆう命知らずなやからがいるはずもなく爆発に巻き込まれたのは二人だけだった。

あるいは、それが災いした。




「…意味が、わからねぇ。」
「え…?嘘、え?」

さすがの情報屋も喧嘩人形も、この状況を即座にのみ込めるほど頭のねじが外れてるわけではなさそうだった。

「…しずちゃん、なの?」
「その顔で次その言葉を吐いたらぶっ殺す。」
「…うわ、やめてよね、人の顔でそんな凶悪な発言と顔」
「てめえこそそのへらへらした顔やめろ」



「ははーん、なるほどね。なにがどうしてこうなったかはさっぱりわからないけど俺たちはどうやら中身が入れ替わっちゃた、と」

しばらくの間をおいて、さすがは情報屋、いや、さすがは折原臨也といったところだろうか。その短時間で状況を理解したらしい。

「その口調をやめろっ」

そういってしずちゃんは、いや俺は?いやわかりにくいからしずちゃんでいこう。いつもの調子で標識を引っこ抜こうとした。が、当然臨也の力では(とゆうか静雄以外の力では)引っこ抜けるはずもなく。

「抜けねぇっ」ぜぇっぜぇ

「当たり前じゃん、こんなもん持ち上げられるのなんてしずちゃんだけ……」

そうゆうと思いついたように標識に歩み寄り
ひょいっと持ち上げてみる臨也。

「うわっほんとに持てた」
それこそ草を引き抜くより簡単に標識が地面から引き離された。

「…」
うらめしそうにそれを見るしずちゃん

「んーでもこの力でしずちゃんをやっつけようにも今俺はしずちゃんなわけだから意味ないよね、残念」

「ちっいいからはやくもとに戻る方法を考えろ」
「もとはといえばしずちゃんが投げつけたアタッシュケースのせいなんだけど?」
「大体なんで道端にこんなもんが落ちてんだよ」
「こっちが聞きたいねっと、」
そういって臨也は粉々になったアタッシュケースの欠片を拾い始めた。
「ほら、しずちゃんも手伝ってよ、なんか手がかりがあるかもしれない」
「ちっ」

いやいやながらも欠片を集め始める。

「…なんだこれ、」
そういってひとつの欠片を拾い上げる静雄

覗き込む臨也
その欠片にはなにやら文字のようなものが彫られており、


SHINGEN KISITANI


「「……うわ」」


またもや同時に吐き出された言葉

それもそのはずそこに彫られた文字は二人がよくしる変人の同級生の父親の名前だったのだから。




やっちゃった^^!
一度書いてみたっかたんです。このネタ。
続きます!がんがん続かせたい!





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