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その頃臨也は池袋に来ていた。
暗くなるまでは新宿の自宅でおとなしく仕事をしていたのだが仕事も終わり、静雄に会わないのもそろそろ限界だったので池袋まで出向いたとゆうわけだ。


ぶらぶらと池袋を散策していればいつもは静雄が見つけてくれる。
だが今日はいつまでだっても姿が見えない
(シズちゃんどうしたんだろ…。)

そのまま路地裏のほうに入ってみる。
(折角池袋くんだりまで来たんだ、いい情報が落ちてたらもったいない)

すると奥まった路地でなにやらごたごたの匂いがする。

(暇潰しに見物させてもらお、)

そう思い近くの、現場が見えやすい建物の屋上へ移る。

どうやらチンピラ達が集団で1人の人間に絡んでいるようだ

(ん?あれって…)

よくよく見ればチンピラ達が喧嘩を売っているのは臨也のよく知った人物。金髪にサングラスにバーテン服。

(あーあ、御愁傷様)
乾いた笑いが口から漏れる。
臨也は静雄に喧嘩を売って無事だった奴を知らない。


ところが臨也にとって予想だにしない出来事が起きる。


ズサァッ!


(…え?)

こともあろうか静雄が゛殴られ゛て゛吹き飛ばされた゛のだ。

そんなことあるはずない、珍しく状況が理解できない臨也はそのまま成り行きを見守るしかなかった。

その間にも静雄はどんどんダメージを受けていく。

(…あんなシズちゃん、みたことない)


ついに膝をついた静雄にリーダーらしき奴が近づき静雄の顎を持ち上げる。
そしてあろうことかソイツは静雄のバーテン服を引き裂いた。
臨也はそのあとの言葉を聞き逃さなかった。

「楽しませてくれよぉ、池袋のお人形サン?」


目の前が今までにない怒りで染まる。アイツは生きて帰さない、そう決めた瞬間。

ドカッ!
「ぐわっ!」

「お前らさぁ、1人相手にこの人数はちょっとずるいんじゃねぇの?」


その男の名は―六条千景。





臨也サイド^^


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