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※アリスパロ
※残念ながらアリスはしずちゃんではありません。左側のやつです。
※人格崩壊・うざいです。(あれ?いつもどおりか^^
※ギャグです
※そんなでもおkな方のみレッツスクロール☆!











聞いていた話と違う。
白ウサギを追いかけるのはちょっと好奇心が旺盛なだけのかわいい女の子のはずだ。
だけど今俺が追いかけられているのは

スカートをはいたただの変態だ。


「みぃーつけた」

びくっ!

「お、おまいつの間に」
「やだなぁ、こんなかわいいウサギさんを逃がすわけないでしょ」

にんまりと凶悪な笑みを浮かべながらじりじりと迫ってくる。


「こ、こっちに来るんじゃねぇぇぇ!」

俺は持っていた巨大な懐中時計を遠心力に任せて振り回した
「ぶっ!」

それは見事にアリス、いや変態のあごにクリーンヒットし
俺は隙を見て駈け出した。


「はぁっはぁっ」
全速力で走りながら俺はなぜこんなことになったのか必死で思い出していた。


今日はいつもと変わりのない日常だと思っていた。
朝ちょっと寝坊して起きていつものように仕事に向かう、
そこまではいつもの日常だった。

そう、道中でアイツに出会ってしまうまでは。


「ねぇ、そこのかわいいウサギさん、」
「あ?」
「俺さぁ、ちょっと道に迷っちゃって、助けてもらいたいんだけど」
「わりぃ、俺ちょっと急いでんだ。聞くなら他の奴に」
「そういわずにさ、ちょっとそこまででいいから」

人の言葉を遮って強引に手を引っ張ってくる。

ちっめんどくせぇ。
「すぐそこまでだからな。」


「ほら、ここまでくりゃわかるだろ」

「助かったよウサギさん」

「その呼び方やめろ。俺には平和島静雄っつー名前があんだよ。」

「へぇ、平和島静雄、ね。あ、紹介が遅れてごめんね、俺の名前は折原臨也。」

もうここで別れるのだから自己紹介なんて必要ないだろと思いながらも
静雄は律義にあいさつをして仕事に向かおうとする。

「じゃ、もう迷子になんなよ。俺は仕事があるからこれで。」

そう言って背中を向けて歩き出そうとすると
ぐいっと手をひかれてバランスを崩してしまう。

「なんだよっんっ…!!」

文句を言おうとしたところで言葉を遮られる。
こともあろうか、臨也の口によって。

自分は今キスをされている、それに気がつくころには奴の手は俺の後頭部と腰にしっかりまわされていて、口付けはだんだんと熱を帯びたものになってくる。

「んぁ…ん…ふ…ぁ、んっ!」

このままじゃやばいと思い渾身の力で奴を突き飛ばす。

「っなにすんだてめぇ!」

「なにってお礼だよ。突き飛ばすなんてひどいなぁ、俺はまだお礼し足りないんだけど、」

にやりと笑う臨也。

「っっ!」

その笑みに本能が危険を告げる。
やばい。こいつはやばいやつだ。逃げろ、逃げろ俺。

本能は危険を告げている。
でも目がそらせない。奴の手がゆっくりとのばされる。

ざざぁっ

あと数センチで触れられる、その時鳥たちが飛び立つ音で我に返る。

ばっ!!

手を振り払ってひたすら走る。逃げる逃げる。




しばらく走ってから木の陰にうずくまって呼吸を整える。

はぁっはぁっ…
なんだったんだアイツ。
次あっても絶対に関わらないようにしよう。
あいつはやばい。
先ほどの男のことを思い出してみる。

なにかたくらんでいるようなあの笑い方。
一度合わせたらそらすことができない目…
黒い髪に赤い瞳、
頭にはリボン、フリフリのスカート…

ん…?

ス、カート?



…………


「変態じゃねぇかぁぁぁぁぁぁああああ!!」


なぜ、最初に会ったときに気づけなかったのだろう。




「みぃーつけた」

!!!





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