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最近ノミ虫が池袋にこねぇ。
最近、とゆうかあれ以来。

”アレ”とゆうのもまぁ臨也にキスされた、ただそれだけ、それだけのことだ。
でもあれを思い出すとなんか体が熱くなってきてどうしようもない気持ちに襲われる。

だがイロコイ沙汰にうとい静雄がその感情がどうゆうものなのか、なんて気づくはずもない
(あいつがあんなことしやがるから…!)

あれからもう一週間だ。
いつもの静雄なら殴りてぇ、それだけの理由で新宿に出向くくことができるのに、今回はなぜかそれができなかった。
あんな、触れるだけの、からかわれただけのキスなのに。

静雄の心のもやもやは大きくなる一方だった



「はぁー、まだかなぁ」

「なにが?」

新宿の高級オフィスで臨也はだれていた。

「シズちゃんだよ、そろそろ会いに来てくれてもいい頃なのに」

「殺しに来て、の間違いでしょ」

それ以上は興味がないといったようで波江は書類の整理をしはじめた


(もう一週間か…。そろそろ我慢の限界近そう)





その頃静雄はいつものようにトムさんと昼食を食べていた。

「なんか元気ねぇな、静雄」

「そう見えますか。」

「なんか悩みがあるなら相談してみ。大したことは言えねぇが」

「実は、俺、すっげぇ殺したい奴がいて。でもそいつのこと考えるとこう、なんかもやもやするってゆうか、見るとイライラすんのに居なくなったらいなくなったで居た時よりイライラするってゆうか、自分が、わかんないんです」

静雄がこんなに自分のことをしゃべるのは珍しい、

(そりゃ、アレだな…、恋ってやつだな。
でもここで静雄にいってもわかんないだろうし、下手に刺激して怒らせてもアレだしなぁ)

「まぁ、そうだな。お前もひと暴れすればすっきりすんべ。仕事いこ仕事」

「はぁ、」

そういってファーズトフードの店を出て取り立てに向かう二人。
今日の客も結構な額を踏み倒してくれている。




暴れればすっきりする、静雄もそうおもっていたのだがなんと今日の客はあっさりと全額支払ってくれてしまった。

「案外あっさり終わっちまったなぁ。まぁ今日のところはもう仕事ねぇから帰っていいぞ。」

「うぃっす」


そういってもやもやを抱えたまま家へと向かう。

「って!」
途中人とぶつかった。
ぶつかったとゆうか肩がほんのちょっと当たった程度だったが。
見ればガラの悪い連中の塊だった

「お兄サンよぉ、人にぶつかったらなんかゆうことがあるんじゃねぇの」

いかにもチンピラといった感じで絡んでくる若い男は下卑た笑みで突っかかってくる

「あぁ?うるせぇな」

もやもやがたまっていたせいもあって静雄の理性はあっとゆう間に焼きちぎれる。

「はっ!いい態度じゃねぇの!バーテン服なんか着てどこの執事さんですかぁ?」
ケラケラと胸糞悪い笑い方でからかってくるソイツに静雄は考えるより先に手がでていた

「うぉらっ!」

チンピラを殴り倒す。
が、おかしい…。いつもなら殴った奴は例外なく空に消えていった。
だがどうだろう。目の前のたいして強くもなさそうなチンピラはダメージはすくなからずうけているもののまだ両の足をついて立っている。

立っているどころか静雄に反撃までしてきた。
「いってぇなこのッッ!」


普段ならどうってことないその拳が静雄を吹き飛ばす

!?

その時チンピラの仲間が気づいた
「おい、ソイツ平和島静雄じゃねぇの?」

「は?まじかよ」

いままで興味がなさそうだったチンピラの中のリーダーらしいやつが近づいてくる。

「お、ほんとじゃん、なにコイツ実は弱かったの?」

「噂が独り歩きしてただけじゃね?」

「へーじゃぁ、俺らの名を売るチャンスじゃん。平和島静雄を倒したってねッ、」

そういって殴りかかってくるソイツ
今度はかろうじてかわしたがおかしい、理由はわからないがいつもの力がでない。

力抜きにしても静雄は弱いわけではない。
だが相手は5人。馬鹿力なしではどうこうなるわけでもなかった。


結果健闘したものの、静雄はもうぼろぼろだ。

「なにが喧嘩人形だ。全然よぇえじゃん」

そういってリーダーらしき奴が膝をついてる静雄に歩み寄ってきて顎をくいっともちあげた。

「ま、確かに人形ってゆうだけあって綺麗な顔してるよなぁ…」
男はにやり、と笑う。
ニヤニヤと男の仲間が取り囲んできた

びりぃっ

リーダー各らしき男が静雄のバーテン服を引き裂く

!?

「楽しませてくれよぉ、池袋のお人形サン?」

「ざけんなッッ!!」

これからなにをされるか理解した静雄は精いっぱいの抵抗をみせる。

「おい、抑えてろ」

そうゆうと数人の男が体を押さえつけてくる。

(気持ちわりぃ…!)

息がかかるくらいまで近づいいてくる男に激しい嫌悪感を覚える。


ドカッ!
「ぐわぁっ!」

覆いかぶさってきた男の後ろで誰かがやられるような音がした。




話の長さが一定じゃなくてすみません…。
やっちゃった!
襲われるシズちゃん!書いてて楽しかったです^^←



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