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季節は初夏

今は体育の授業中
でも俺は見学中


なぜかとゆうと今日の授業は体力測定だからだ
それも砲丸投げ


俺は有無を言わさず見学だ。
自分にだってどこまで飛ぶのかわかったもんではないのだ
少なくとも学校の敷地内は余裕で飛び越えてしまうであろう


ただ授業を受けなくてもグラウンドにいなければならないのが高校の授業である


俺は木陰にうずくまって体育の授業を見守っていた。
次は新羅の番で慣れない手つきで砲丸を投げている。
思った通り距離は伸びない。


(いつもの変態の力を投げる力に変えることはできねえのかな…)


そんなしょうもないことを考えていた、その矢先に

「っで!!」

振りかえるとそこには砲丸を手にもったノミ虫が立っていた。

「いいよねえ、シズちゃんは見学でさあ、俺こんな鉄球投げるの飽きちゃったよ」

「い―ざ―や―、てめえなんてもん人に投げてんだ」

「ねぇ、シズちゃんも暇でしょ?ゲームしようよ、」

「あ?」

「あれやろう、あれ、あっちむいてほい。」

ふざけんな!、と言おうと思ったが

……まぁ、暇だし

「お前が負けたら一発殴らせろ」

「いいよ、じゃあシズちゃんが負けたら俺のゆうことなんでも1つきいてね」

「なんでもってなんだよ
「はい、じゃんけんぽん!」

静:パー
臨:グー

「あっちむいてほい!」
ぐいっと静雄が差した方と反対方向を向く臨也 
「ちっ!」
「ふっそう簡単にはいかないよ、シズちゃん」


「じゃんけんぽん」

静:チョキ
臨:グー

「あっちむいてほい!」
「うぉ!」

あやうく臨也の指につられそうになるがギリギリ回避した

「やるねぇ、シズちゃん」
「当たり前だろ、てめぇにゃ負けねえ」

じゃんけんぽん!あっちむいてほい!じゃんけんぽん!あっちむいてほい!じゃんけんぽん……


そんな勝負がつかないやりとりが5分程経過したころ勝負はやっと動いた


「あっちむいてほいぃぃぃい!」


「ぐわぁあ!」


「ふふふ、シズちゃん観念しなよ、俺の勝ちだ!」

「…ちくしょおっ!」

「じゃあひとつ…言うこと聞いてもらおうかな」

「ぐっ!」

「男に二言はないよねぇ…?シズ、ちゃん」

「ちっ。なんだよ。できることしかやらねえからな」

「大丈夫、ダイジョブ、シズちゃんにしかできないことだから」

そうゆうと臨也はないしょ話をするように手を耳にあててこういった。




「キスして」





「………は?」

「だから、キス。あ!ほっぺとかじゃ駄目だから。ちゃんと、口にしてね」

「い、いやだ。」

「シズちゃん?男に二言は?」

「っ!……ねぇよ」


「はい、じゃあどうぞ」

「…目、絶対あけんなよ…」

「わかった」


そういいながらも薄目をあけてシズちゃんの顔を盗み見る。
あんな顔赤くしちゃって…かわいいなあもう、あ、してくれそう、


臨也もそっと目を閉じた。


次の瞬間



「セルティーーーーッ!!」
その得体の知れない叫び声とともに後頭部への衝撃。



「…でた!できたよセルティーーーーッ!!これが愛の力だね!僕のこの愛の力を子々孫々まで2人で語り継いでいこう!」


ここには居ないセルティに向かって話を続ける新羅を横目に静雄は足下に転がっている臨也を見た


ゆさぶってみる。
へんじがない。ただのしかばねのようだ。


「…しかたねえな」


臨也を背負って保健室へ歩きだす。


(…………変態の力ってすげえな)



ああゆう遊びを本気でやってる二人が書きたかった!
来神組は書いててとっても楽しいので来神ネタはちょこちょこ書いていこうと思います^^
これの続きでお約束コースの保健室でにゃんにゃんも書きたいな^^!


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