さよならモラトリアム | ナノ


▼ 未来



「ねー!名前ちゃんが芸能界引退するのショックなんだけど!」

近くにいた女子高生の声でハッとした。どうやら未来…というか、現在のオレはファミレスにいたようだ。

やれるだけの事はやって戻って来た現在。
マイキー君にとってキーパーソンである名前ちゃんの名前がいきなり聞こえて来たものだからドキドキしてしまう。引退?何でだろう。まさか、またトラブルに巻き込まれて、そうせざるを得なくなったとかじゃないよな?
梵天のマイキー君は、オレと会う前に名前ちゃんを殺して来たと言っていた。そんな事、もう2度とさせたくない。
名前ちゃんの情報なら、ネット検索すれば何があったのか分かるだろう。『名字名前』と検索したところで、出て来たサジェストに目を疑った。

「でもさぁ、流石名前ちゃんだよね。佐野万次郎って格闘技に興味ないウチらでも知ってるキックボクシングの世界王者じゃん」
「世界一強い男と結婚するあたりが名前ちゃんだよね〜」

「えええええええッ!?」

名前ちゃんの名前で検索すれば『佐野万次郎』『無敵のマイキー』と出て来て、更には『結婚』『引退』と出て来たのだ。

「け、結婚…?名前ちゃんとマイキー君が…?」

いきなり叫んだオレのことを女子高生達は怪訝な目で見て来たけど、世間体など気にしてられない。名前ちゃんがアイドルをやってるのは前と同じだったけど、マイキー君がキックボクシングの世界王者になってるなんて。1度も負けた事の無いマイキー君は、不良界を飛び越えて世間からも『無敵のマイキー』と呼ばれるようになっていた。か、カッコいい…
2人の名前で検索すれば、幸せそうに名前ちゃんを抱き締めるマイキー君の画像が出て来た。

やっと辿り着けた、マイキー君が笑ってる未来だ。

「…タケミっち、何泣いてんの?」
「マイキー君ッ…!!」
「声デケェよ」

どうやらオレはファミレスでマイキー君と待ち合わせしていたようだ。マイキー君は1人号泣するオレを引いた目で見ながら近づいて来た。

「まっ、無理もねぇか。今さっき帰って来たんだよな?未来から」
「…はいッ!」
「さっきオレの記憶も書き換わったよ。…タケミっちが頑張って変えてくれた未来が今なんだな」

マイキー君の優しい笑顔に、また涙腺が緩んでくる。
さっきまでマイキー君の話をしていた女子高生達が、本人の登場に気がついて色めき立っていた。『おめでと〜』と茶化すような声に、マイキー君は笑いながら手を振っている、マイキー君は顔が整っていることもあって人気者らしい。2人の結婚を世間は祝福してくれてるようだった。

「んで、ちょうどいい。タケミっちに聞いて欲しい話があるんだけど…」
「なんすか?」

流石にもう何か起こる事は無いだろうと思いつつも、真剣な顔になったマイキー君に身構えてしまう。

「これタケミっちにしか分かってもらえない話だと思うんだけどさ。記憶が書き換わってキックボクシングとか結婚とか、確かに身に覚えはあるんだけど、イマイチ当事者意識にかけるっていうか…」
「あー…」

それは何となく分かる。オレなんかは記憶も書き換わらないから、現状把握に時間かかるし。

「だからオレ…名前と付き合ってる実感はおろか、初ちゅーもエッチもした実感も無いままプロポーズした事実に直面してるんだよ」
「ブッ…な、何言ってるんすか!」
「まだ殺した時のが実感ある。信じられるか?オレが名前と付き合ってるんだぜ?てか記憶の中の過去のオレは散々名前のこと好き勝手しててめちゃくちゃ嫉妬してる。オレに」
「はっ…そういわれるとオレもヒナと………」
「なっ?」
「………」
「………」

マイキー君、なんて事に気がついてしまったんだ。思わぬところでパンドラの箱を開けられてしまい、素直に現実を受け入れなれなくなってしまった。ナオトの時には気がつけなかったタイムリープ最大のデメリットかもしれない。

「そ、それで…マイキー君は名前ちゃんと直接話とかしたんですか?」
「まだ。名前も忙しいみたいだし、芸能界引退っつっても仕事詰まってるから2年先だってよ。スゲーよな」
「スゲー…」

2年って。売れっ子だったもんな名前ちゃん。1番最初の未来では既に亡くなっていて、存在しなかった女の子だ。全員を救えた訳じゃないけど、頑張って守った子がアイドルとなって大活躍してるのは感慨深い。

「あとオレらもうすぐ式みたいで」
「式?えっ、まさか」
「…ん。結婚式」

照れたようにそっぽを向いて答えたマイキー君は、それでも幸せを隠し切れていなかった。色々と複雑な感情はあれど、好きな女の子との結婚は嬉しいみたいで良かった。

「タケミっちとの勝負、オレの勝ちだな」
「ははっ、やっぱマイキー君には敵わねぇっすよ」

マイキー君が幸せな未来にやっと辿り着けたたのだ。勝ちぐらい全然譲る。むしろここまで来たら先に結婚してくれた方が安心だ。

「バカ。オマエのおかげだよ、タケミっち」
「マイキー君…」

マイキー君がオレに手を差し伸べて来たから握り返した。タイムリープはもう起こらなかった。

「誰も殺してない手だ。だから名前と一緒に生きられる」
「うんっ…!」

フィリピンで会った時、そして1つ前の未来で会った時も、マイキー君は人を殺めていた。人を殺していない未来のマイキー君と会うのは、これが初めてなんだな。

「ありがとうタケミっち」
「オレの方こそありがとうございます…!」
「ははっ、何が?」

マイキー君達の結婚式、楽しみだなぁ。
名前ちゃん、すげぇ綺麗なんだろうな。








高校時代に再度タイムリープして来たタケミっちのおかげで、私はマイキーと再会し、なんやかんや付き合い、そして結婚式を控える未来を歩んでいた。
タイムリープして来る前の未来の私は、マイキーに殺されていたらしい。実感は全く無いのだけど、もしマイキーに会えないまま大人になっていたとしたら、それは私はにとって幸せな結末だったのかもしれない。そう言えば、タケミっちにもマイキーにも怒られた。
タケミっちが未来…つまりは現在に戻って10年後の今日。「タケミっちが戻って来るのは今日だったよね」とマイキーに言えば、気まずそうに自分の記憶もさっき書き換わったのだと言い出したから笑ってしまった。ナオト君をキーにタイムリープしていた時も、そういう仕様になっていたらしい。

「すごいねぇ。日本最悪の反社会組織のボスだったとか」
「笑いごとじゃねぇよ」

本当に。でも結果としてその未来は訪れなかったのだから、笑ってられる。

「名前」
「ん?」

マイキーは、私と付き合った日のことも、初めてキスした時のことも、プロポーズのことも、全部記憶としては覚えているみたいだけど、自分の体験としての実感が薄いと言っていた。私の手を握ろうとする手も恐る恐るといった具合で、そういえば初めて手を繋いだ時もこんな感じだったなぁ…と微笑ましくなってしまった。

「生きててくれてありがとう」

ボロボロと泣くマイキーを、私は初めて見た。シンイチロー君が死んだ時も、バジが死んだ時も、エマが死んだ時も、マイキーは泣いていなかった。
1番しんどかったはずなのにね。

「それはこっちの台詞だよ」

初恋の人も、兄代わりの従兄妹も、親友も死んじゃって、次はマイキーかもしれないと思ってた。だからマイキーが居なくなった時、どこかで安心したのかもしれない。死んでしまうくらいなら、その事実を知りたくないって。でもやっぱり、出来ることなら一緒に生きたいよ。

「…キスしていい?」
「いつもはそんなこと聞かないのにどうしたの?」
「うるせ…オレにとってはほぼ初めてみたいなもんなの」

なるほど。
ゆっくりと重なった唇はすごく遠慮がちで、当たり前のように何も言わずにキスして触ってきた昨日までのマイキーとは別人のようなキスだった。

「ね、名前」
「なあに」
「…結婚しよ」
「するでしょ、結婚」
「ちゃんと言いたかったの!」

自分の口で言いたかったのだと、マイキーは憤慨していた。自分の口で言ってたのにね。

キックボクシング世界王者、無敵のマイキーの防衛戦。お付き合いがバレるとまずいから試合を観に行ったことがなかったのだけど、その日はどうしても観に来て欲しいと言われた。そんな事を言い出すのは珍しかったので、1回くらいなら観に行ってみるかと足を運べば、試合は開始わずか7秒で終わった。マイキーのひと蹴りにて相手選手はダウンし、勝利のゴングが鳴り響いたのだ。湧き上がる会場の中でマイキーは一目散にリングから下りて私の方までやって来た。中継カメラがこっちを向いていて、やばいバレると冷や冷やしたのも束の間、マイキーはそのまま私を抱き上げたのだった。

そして、

「名前、結婚しよ!」

と、まさかの公開プロポーズをぶちかましてくれたので、秒で終わった試合よりも、プロポーズの方がその日のニュースを総なめする形となったのだった。





「─以上が新郎からのプロポーズになります」

それを結婚式の披露宴で動画として掘り返されてしまったのだから、改めてなんてことしてくれたんだと恥ずかしくなった。招待客の中にいる七種が、この時の事を思い出したのか渋い顔をしていた。私は七種にマイキーと付き合っていること自体を黙っていたので、プロポーズの後『自分にくらい報告しておいて欲しかったですねぇ!』とグチグチ言われたのだ。嫌だよ。絶対怒るじゃん。実は日和君と凪砂君には報告してたりしたんだけど、2人とも黙ってくれてたらしい。流石。

「続いて新婦のご友人の余興になります。今回は新婦が所属するCOSMIC PRODUCTIONからEdenの皆様が…」

そんなことがあっても率先して余興を引き受けてくれたEden…というか七種には感謝してる。

「ちょっと待ったぁ〜!」

Edenの余興に場が沸きかけたところで、安っぽい台詞とともに照明が落とされた。その後扉がライトアップされたかと思えば、聞き覚えのあるイントロが流れ出して扉が開いた。

「新婦友人代表Knights、余興の座を巡ってEdenにデュエルを申し込む…!」

扉の向こうから現れたKnightsのメンバーに、特に女の子の招待客から歓声が上がっていた。
Knightsの皆も式には誘ったけど、仕事で来れないって言ってたのに…

「あらぁ、それより先に言うことあるわね」
「名前〜!結婚おめでとう!」
「ちょ…くまくん何で足並み揃えないかなぁ」
「あの〜、やはり勝手にこんな事をしてはまずいのでは…」

親愛なる友人達の、余りにもいつも通りの温度に笑ってしまった。
Knightsは…というか特に凛月は、私がいつか結婚するなら絶対に式に行く!と昔から意気込んでいて、だから今回仕事で来れないってなった時はヤケに引き際がいいなと疑っていたんだけど、こういうことね。

「名前!」

センターにいるレオ君が、高らかに私の名前を呼んだ。レオ君がセンターにいると高校時代を思い出す。そっちはそっちで大変な事が沢山あって、でも、とても輝かしい日々だった。

「ずっとずっと大好きだ!結婚おめでとうっ」
「…ありがとう」

レオ君とは仲が良かった。でも一旦レオ君が失踪して、何だか気まずくなっちゃって、仲を修復するまでに時間がかかった。

「俺も名前が大好きだよ〜」

私とレオ君が気まずくそうにしてるのを見兼ねて何とかしてくれたのは凛月だった。凛月はバジと全然違うタイプだけど、いつの間にか兄みたいに頼れる友達になっていた。

「…アイツら人の嫁に何言ってくれてんの?」
「ごめん私モテるからさ」

案の定マイキーがちょっと怒っていたけど、私達の複雑な関係は報告済みなので抑えてはくれてるみたいだ。

「私も大好きだよ…!」

凛月はともかくレオ君は多分、私のことがそういう意味で好きっぽかった。私はその気持ちには応えられないけど、でも彼等は私にとって大好きで大切な友人だ。

「オレだって名前さんが好きっすよ…!」

Knightsとの友情を噛み締めていれば、ジュンが涙ながらに立ち上がって割って入って来たから吹き出してしまった。

「余興の座は渡せないね!」
「可愛い後輩の結婚式だからね」
「自分はKnightsの皆さんにお譲りしても構いませんが…勝負となれば負ける気はありませんねぇ!」

なんかもうこの時点で立派な余興が完成しつつあるからすごい。アンサンブルスクエアのビック3のうちの2ユニットがデュエルだからね。ちなみにfineは呼んでない。天祥院はやっぱり好きになれないから。でもご祝儀を奮発してくれたから、過去のゴタゴタもまぁ許してあげようと思い始めてる。

「ワリ、名前。マイキー借りていいか?」

皆がEden vs Knightsに夢中になってるなか、こっそりと席までやって来たのは三ツ谷だった。

「え?なんでオレ」
「いいけど…」

新郎の余興は三ツ谷達にお願いしたと聞いている。今更ながら、こんな流れの後に余興をさせるのが心苦しくなって来たのだけど、三ツ谷は気にしていないようだった。

「余興が始まるまでには返すからよ」

ドラケンも現れて、マイキーを引っ張って行ってしまった。マイキーは私の余興にそこまで興味ないだろうから良いのだけど…三ツ谷達は何をする気なのだろう。嫌な予感しかしない。事前の話だとお笑い芸人のネタのパロディやるとか聞いてたけど、だったらマイキーを拉致る意味が分からないし。

「EdenとKnightsの皆さん、ありがとうございました。」

とりあえずあまり深く考えない事にしてライブを楽しんだ。例えこの後に何かが起こったとしても、EdenのKnightsのライブが見れたということで帳消しにされると信じたい。そういう意味でも、この2ユニットのライブはありがたかった。

「続いて新郎のご友人の余興になりますが…あれ?新郎のお姿が…」

司会を務めてくれていたあんずが、マイキーの姿が無いことに気がついて困っている。マイキーの友達が余興をやるのに、本人がいなくては進められない。

「名前、佐野さんは…?」
「う〜ん…」

あんずがマイクを切って私に聞いて来た。そもそも三ツ谷もドラケンもいないし…
タケミっちや千冬も席にいない。それ以外にもマイキー側の招待客がポツポツ席を外していて…待って。今いないメンバーって元東卍の幹部達なのでは。

「その結婚ちょっと待ったァーーーー!!!」

マイク無しでも会場に響き渡ったのは、私の友人でもある千冬の声だった。
『待った』という導入はKnightsと同じであれど、随分とガラが悪く聞こえる。

「オメーら何なんだよ!」

声をした方に視線を向ければ、なんとも懐かしい服に身を包んだ一行がいた。
黒地に金の刺繍が施された、東京卍會の特攻服だ。元幹部連中は全員それを着ており、何故かマイキーまで着替えさせられていた。

「えっと…?」
「嘘でしょ」

あんずが本気で困っていたけど、私も本気で困ってる。何をする気なの東京卍會。三ツ谷とドラケンがいるから大丈夫だって信じたいけど、アイツらも意気揚々と特服着てるから怖い。

「元東京卍會壱番隊副隊長、松野千冬!名前の兄貴分、場地圭介さんの代理でここに立ってる!…マイキー君、名前と結婚したければオレを倒して下さい!!」
「ハァ!?」

よく見たら全員タスキまでかけてる。
何これ本気のやつなの…?

「元東京卍會副長、龍宮寺堅。新婦の親友佐野エマの代理で新郎が名前に相応しい男か見極めに来た!マイキー、オレも千冬に加勢するぜ」
「ケンちんまで…!」

ドラケンがそっち側ならもう誰にも止められないよ。

「ど、どうすれば…」
「あー…このまま好きにやらせてあげて」

オロオロとしてるあんずには悪いけど、好きにやらせてあげる事にした。余興だしね。
マイキーの結婚式らしいっちゃらしい余興だよ。

「おらタケミっちも!」
「おおおおおオレ!?オレはなんのポジションなんすか!?」
「シンイチロー君代理だよテメーは」
「ええええええ!?」

バジ、エマ、シンイチロー君。
もし生きていたら絶対に式に来て欲しかった3人だ。それは叶わなかったけど、皆はそれを叶えてくれようとしてる。

「せ、僭越ながらシンイチロー君代理、花垣武道!!マイキー君、胸をお借りします…!」
「…タケミっちテメーは自分の結婚式でやり返してやるからな」
「何でオレだけ!?」

タケミっちは被害者っぽいから、その時は私が止めなきゃ。もう最悪の男社会のノリだよこれ。

「新婦に下心抱いてた男代表三ツ谷隆、マイキーと名前が結婚するのが何か気にくわないからここにいる!」
「上等だよ三ツ谷…!」
「オレもよく分からないけど皆に来いって言われてから来た!」
「パーはマジで帰れよ」

三ツ谷は何を言ってるんだろう。パーちんは通常営業だけど。

…まぁマイキーが楽しそうだからいっか。



「全くマンジローは変わらねぇな…」
「ねぇ本当に止めなくていいの名前!」

「え…?」

喧騒に混じって、聞き覚えのある声が聞こえた気がした。
幻聴で片付けるにはリアルで、懐かしい声で、でも周りを見渡しても声の主らしき人物は見当たらない。

「名前泣かせたらぶっ飛ばすからなマイキー!」

マイキーを囲む東卍のガヤの中からも、懐かしい声が聞こえた気がした。私の聞き間違いかもしれない。他の誰かの声なのかも。でも、こんな時に率先して悪ノリする兄貴分を思い出して、視界が涙で歪んでいく。

「名前大丈夫?」
「も、もう止められそうにないけど…」

泣き始めた私に気がついて、凛月とあんずが心配してくれた。
もう私の親友はエマだけじゃないし、兄貴分だってバジだけじゃないのだ。

「大丈夫。なんか懐かしくなっちゃっただけだから」

泣きながらも笑顔でそう言えば、2人ともホッとしてくれたようだった。変な光景を見せてしまって申し訳ない。

「マイキー!そこで負けたら私千冬と結婚するー!」

でも私だって本来はそこまで品行方正な方ではないのだ。だったら今日くらい、思いっきりはっちゃけさせてもらおう。

「…っしゃあ任せろ!」

マイキーと出会ってなければ千冬を好きになっていたかもしれない。そう考えたことが何度かあるくらい、千冬はいい男だった。
もちろん友達としてはずっと大好きだ。

「はぁ!?ちょっ…オイコラ千冬テメーからぶっ潰してやるよ!」
「よっしゃ野郎ども千冬に加勢しろー!」

乱闘してるというのに皆すごく楽しそうだった。12年前に置いて来た青春を遡っているかのような。
不良の時代は作れなかったけど、マイキーが守ろうとしてくれた皆が幸せな未来は、確かにここにあると言い切れる。

「いくぞオマエら!!!!」

結局、私はそう言って先陣を切るマイキーの後ろ姿が大好きなのだから、こういう未来で仕方ない。



…end



×
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -