初恋のきっかけ話※無知なドタチンと無知な静雄は変態新羅に大変激しい性教育講座を開いてもらいました。 しかも学校の放課後、教室内で。という設定。 先程の新羅の変態講習のせいで自身が滾って仕方ない。 こそこそと前かがみになりつつトイレへと向かうと、そこにはすでに先客がいたようだった。 個室のドアから漏れてくるのは、静雄と思われるやらしい声。 なんだ、静雄もかよ。何故か安心した俺は、申し訳ないと思いつつそのドアを叩いた。 「しずお、開けてくれ、そして俺も混ぜてくれ」 「…ッァ‥、かど、た…?」 「お前なんつー声だして…」 グッ、と自分の自身が硬度を増したのが分かる。どうしようこの俺自身。 静雄のやらしい声聞いて勃起するとか変態か。ガチャリと目の前のドアが開くと、俺はそそくさと吸いこまれるようにその個室に入った。 入った途端目に入るのは、洋式便器にズボンと下着をだらしなく足まで下げて座り、半勃ちした自身を一生懸命慰めている静雄の姿。 思わずそれだけで自分の中の色々な物が出てしまいそうになり、俺はグッと堪えた。 「し、ずお…ちょっと立って、」 「ふえ…?いい、けど‥何を‥」 「…ッぅ、‥こッ、こうしたほうが…ッ、気持ちイかな、と‥思…ッて、ハァッ」 「ひゃッ‥!かど、たッ‥、やめッ‥!」 「やめれっか馬鹿ッ‥、ヤベェッ…すぐ出そう…ッ」 無理矢理静雄を便所の壁に立たせて、静雄の自身を握る。 俺も自分の前を寛がせて静雄に近付けると、俺と静雄の自身を一緒に擦り合わせた。 俺と静雄しかいない空間に、グチュグチュと卑猥な音が響き渡る。 そのやらしすぎる雰囲気と、静雄の気持ちよさそうに喘いでいる顔に、俺は自分の限界を悟った。 早漏とか情けないが、これはいかん。こいつのこの声は凶器でしかない…ッ! 「悪ィ静雄…ッ、もう出すぞ…ッ」 「うァッ‥かどた…ッ、俺も、もう‥ッ!」 「……、くッ、」 「ァアアッ…!」 ぱた、ぱた、とタイルにきっちり二人分の白濁が滴り落ちる。 二人の荒い呼吸音が辺りに響いたあと、俺はパッと正面を向いて静雄の様子を伺う。 耳まで真っ赤になってて、リンゴみてぇだ。…可愛いとか思ってしまった俺を殺してしまいたい。 俺だって恥ずかしいっての…好きなやつと、こんなこと…ッ。 …そういや一方的に押し切ってしまった気がする。本当に死んでしまいたい。 「しずお…?」 「…み、みないでくれッ…俺いますごく恥ずかしい…ッ」 「‥ッ、そういうことすんなまじで…ッ」 「かど…た、?何でおまえまたおっきくなって…」 「静雄悪い、もっかい付き合ってくれ」 「門田ッ…?!うぁッ、」 「…静雄ッ、」 臆病な俺はまだ静雄に好きだと言えない。心のどこかで、俺の好きという気持ちに静雄に気づいて欲しいという気持ちがある。 いつか、いつの日か、俺がこいつに好きだと言ったら。こいつは今と同じ態度で、俺に対して接してくれるだろうか。 ただの擦り合いなのに静雄を汚してしまったかのような罪悪感に蝕まれながら、俺は二度目の絶頂を目指した。 俺達が付き合う事になったきっかけは、実は新羅の性教育授業だったのだ。 すべてはここから始まった。 (いつか必ず、俺がお前を幸せにしてやる) end. since*2010.04.24 水沢 |