魂の欠片が視える一護幼馴染 記憶の中の幼い私は、いつもひとりで泣いていた。
2015/10/24 18:38
色素が薄い私の瞳は格好のからかいの的だった。
両親とも日本人なのに、生まれつき緑の瞳と深緑の髪。
私はいつも、ひとりだった。
そんなつまらない過去を思い出す度に、目の端を過ぎるものがある。
喉まで出掛かっているのに、いつもあと少しのところで隠れてしまう。
ただ、ぼんやりとだけ、すごく綺麗な色だったのは覚えている。
その色の名はたしか、
紅
prev | next
[ back ]