ごほうびです


「炯至ー、とべちゃん来たよー」

「おー、とべちゃんおつかれー。早かったね!」

「そうか?結構時間掛かったなとか思ってた」


とべちゃんの肩をポンポンと叩きながら労う。といっても大変なのはこれからだけど。


「で、どこまで話した?」

「今から2校ずつ担当決めるとこ」

「お、じゃあもうすぐ出る感じ?」

とべちゃんに進行具合を言うと、ちゃむがワクワクした顔で話に入る。そうだけど、どうかした?と聞く。


「いや、とべちゃん来たし、見てたらアイツら結構居たのよねー!時間あるなら出るまで見廻りがてら殺ってこよーかなーって♪」

とにこやかに言った。
コープスが減るのは別に悪い事ではないし、いや、むしろ良いのだが。しかしちゃむは見た限りだが、俺が黒神さん殺って、とべちゃんはここに来るまでに殺ってるから自分もウォーミングアップがてら暴れたいとみた。さっきマシンガン持ってラリってたくせにな。

帰ってる途中に悪ノリされても困るしお掃除してらっしゃいと言えばわーい!と笑って出ていくので慌てて10分したら戻ってこいと制限時間を伝えてGOサインを出す。


「じゃあ俺は扉んトコ見張ってるわー」

「うぃ。じゃーこっちは2校ずつ分けたいと思いまーす」

といえば3人での会話をきいていたのか、みんなから苦笑されてしまった。
……げせぬ。


「白神だったっけ?大体のチーム分けはできてんの?」

ナッツ所のぷっちんパイン先輩がいう。
独断と偏見と私欲なんですけどね!
なんてホンネは笑顔でのりきります。
( ・´ー・`)どやぁww
だって久しぶりにテッちゃんと喋りたいしー
というのも含みつつ。


「ええ、はい。決めてあります。」

とにっこりと笑って言ってやった。


「今外に見廻りにいったのが先頭でソイツと一緒に行くのが秀徳と海常な。理由はカズがナンタラの目ってあるんだろ?視野がどうのって聞いたことあるからちゃむ、先頭と一緒って事。」

カズの目の名前が厨二っぽいの、とは言わず(もちろん黙って)、オケー?ときくと両校から異論はないが、秀徳は解ったがなんで海常と一緒なのかと疑問がとぶ。
え、仲悪いの?ダメなの?
まあ別にそんなコトどーでもいいし。
強いて言うなら


「わんことちゃむは話が合うだろ」

ちゃむしれっと女の子大好きですし?
女の子というかえっちが好きなのか。
男子高生らしく猥談してろ。


「次は扉んトコにいるのが真ん中で一緒に行くのが洛山と陽泉。理由なんて判るだろ?オールマイティ征ちゃんよろしくな。」

「拒否権はなさそうだしね」

よくわかってらっしゃる。


「で残る俺は殿で一緒に行くのが誠凛と桐皇。テッちゃんから聞いたんですけどカズみたいな感じの視野が広い人いるんでしょ?あ、後俺殿だからキングとタイガーはテッちゃんよろしくな。傷一つでもつけたら誤発するかナイフが飛んじゃうかも!」

テヘ(´>∀<`)ゝ!と笑ってチラリとナイフを見せれば桐皇から殺る気満々じゃねぇか!とのお言葉が。マジか…とキングとタイガーはガクブルと戦々恐々に震えて先輩たちや同級から慰められているが。

え、殺らないでいつヤルのww
今でしょww
テッちゃんを俺以外に預けるわけだから

当 た り 前 で す 。


「さすが炯至くん。惚れ惚れしますね。」

「ありがとうテッちゃん!」



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