ちがうのかよ


ばばばばば!

轟音とまではいかないものの。
散弾銃からマシンガンに持ち替えて敵を撃つちゃむに、思わずナイフじゃないんかい!とツッコミを入れてナイフを投げたくなるのは悪友故にとしとこう。

だってアイツ如何にも敵が来たらナイフでヤリます、みたいな雰囲気だったのに!カッコつけか。


「ナイフじゃねぇのかよ!」

と。
やはりそう思いますよね!
なんて声を揃えてツッコミをいれる各校のツッコミ係に同意してみる。

だって弄ってたしww

まぁ、わからんでもないんですよ。
銃器の方がリーチあって楽だし。
飛び道具ってらくなのよねー、とか言ってみるけど、ちゃむはどちらかというとそういう武器系統を扱った戦闘向きで、長距離選手みたいなもんだ。俺はナイフとか体術とか、接近戦や白兵戦が主な戦闘なので。基本俺のサポートで適材適所と言ったところだ。

だからといって俺が銃器を扱えないなんてのはないし、ちゃむが白兵戦が出来ない訳でもない。好きか嫌いか、好みなんて人それぞれ。


「あはー!やべー!ちょーよえー!
しまったー!マシンガンの弾もったいねぇー!」

戦いの中でハイになってしまうのも仕方ない。


「そう思うなら胴体ばっか狙って嬲ってないでさっさと殺れよ。」

「えー、だってこの階の奴らの弱点知らねぇしー」

「もー、お前さっき黒神さん(俺命名)殺った時見てなかったのかよ」

「黒ww神wwさんwwww
うぇwwうぇww!ちょ、黒神さんww」


うむ。これはちゃむのツボに入ったらしい。


【くっ、黒ww神wwさんww】

しれっと向こうのとべちゃんまで巻き添えにしてしまったようだ。ちゃむは笑点低いからすぐ終わるのだが、とべちゃんは一度ハマると長い。

やっちまった感がある。

もー、キリがない。
後ろでガクブルやってるテッちゃんの為に終わらせるように、ちゃむのマシンガンより速く、部屋に入って来そうだった奴をナイフで弱点の額に当てて討ち取った。


【お、今のラス1な】

とべちゃんがモニターを確認したのか、震える声でそういった。


「いや!ガンより反射速いってナニ?!」

残念、それはちゃむの反射反応速度が遅いのだ。ばーか!

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