▽ウォルデモート卿
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By 死喰い人
2010/03/20 19:14
∇名前・通称
本名はトム・マールヴォロ・リドル(Tom Marvolo Riddle)。ファーストネームは父、ミドルネームは母方の祖父に由来する。しかし幼少期からトムと言う「平凡な名前」が好きではなく、後に自身の出生を知ると父と同じ名を嫌悪するようになり、自身のフルネームを並び替えて“I am Lord Voldemort”(私はヴォルデモート卿だ)と名乗るようになる。

「ヴォルデモート」の語源は、フランス語の「死の飛翔(vol de mort)」から。また作者は、インタビューで彼に言及した際、フランス語風に「ヴォルドゥモール」と発音している 。

後に魔法界を恐怖で支配するようになると、多くの魔法使いは「ヴォルデモート」の名を口に出すことを恐れるようになる(ただし一部の反ヴォルデモート主義者(アルバス・ダンブルドアやハリー・ポッター)は、恐れず名前を呼ぶ)。彼を恐れる人々は、彼を示す言葉として「例のあの人」「名前を呼んではいけないあの人」などを用いる。ヴォルデモートに従う死喰い人もその名を直接口に出すことはなく、「闇の帝王」「ご主人様」「わが君」と呼んでいる。しかしクィレルのみ、なぜか「ヴォルデモート卿」と口にしたことがある。

ヴォルデモートが暗躍し始めた頃、トム・リドルとヴォルデモートが同一人物であることに気づいた魔法使いは少なかった。ヴォルデモートの本名を知る者は今も少ないが、作中ではアルバス・ダンブルドアが彼を「トム」と呼ぶ他、7巻終盤ではハリーが「リドル」と呼んでいる。

∇外見
昔は父親に似てハンサムだった(最もハンサムだったのはヘプジバ・スミスを殺害した頃)(7巻でハリーは「その気になれば魅力的になれた」と言っている)。しかし、ホークラックス作成等の影響で、現在は見る影もない姿に変貌している。肌は青白く、鼻は無理やり切り込みを入れたように潰れ、瞳は赤く切り裂いたように細いなど、その姿は自身が所属していたスリザリン寮の象徴・蛇を思わせる。

ちなみに変貌以前も、激昂した時は瞳が赤く変化していた。


∇ヴォルデモート(例のあの人)時代
失踪中のヴォルデモートの行動の詳細は明らかになっていないが、後に隠れ潜むアルバニアの森を訪れたことと、自分に忠実な部下を集めていたことは、ほぼ確実視される。また闇の魔術の研究を行っていたのもこの時期である。

失踪から約10年後(1956年頃)、再び「闇の魔術に対する防衛術」教授に志願し、校長に就任していたダンブルドアと会合を行う。ダンブルドアは志願を再び拒否、以降ホグワーツでは「闇の魔法に対する防衛術」の教授は1年以上続いたことがなく、ヴォルデモートの呪いではないかと噂されている。この時点で、ダンブルドアはヴォルデモートの改心は望めないと判断した。

その後は死喰い人を率いて、マグル生まれや混血の魔法使いの粛清に乗り出した。その過程で反対勢力を容赦なく殺戮し魔法界の暗黒時代を招いた。ヴォルデモート一派と不死鳥の騎士団の戦いが最も激しかった時期であり、ヴォルデモート側の勢力は騎士団側の20倍を誇ったとされる。

1979年頃、自らを滅ぼす可能性を持つ者の出現が予言されたことを知る。この時、予言された人物が将来ポッター家に産まれる子供だと考え(この時点で一家を特定しているため、リリー・ポッターは妊娠していたと思われる)、ポッター家を狙うようになる。

1981年10月31日、ゴドリックの谷のポッター家を襲撃。しかし当時1歳だったハリー・ポッターに放った「死の呪文」が撥ね返り、自らが喰らってしまう(この時、ハリーとの間に精神的な交感が生まれる)。ホークラックスの効果によって死は免れたものの、肉体を失い、非常に弱い生命体になったヴォルデモートは逃亡、アルバニアの森に潜伏する。この事件で魔法界はヴォルデモートが滅んだと考え、ハリーの名を英雄として広めた。

1991年夏、潜伏先のアルバニアにやって来たクィリナス・クィレルを籠絡しその肉体に憑依、自身の肉体を取り戻すべく「賢者の石」を求めたが、ハリーたちの活躍によって失敗に終わり、再びアルバニアへ逃亡する。

1992年10月31日、学生時代の日記に封じていた自身の魂が、約50年ぶりにホグワーツの「秘密の部屋」を開き、スリザリンの怪物を解き放つ。しかし翌年、ハリーによってスリザリンの怪物は倒され、それを操っていた魂も日記ごと破壊された。

1994年夏、ピーター・ペティグリューの協力を得てイギリスに帰国。同時に部下を密かにホグワーツへ送り込む。翌年6月、部下の協力によって肉体を取り戻し、ハリーと決闘する。しかしヴォルデモートの杖とハリーの杖が兄弟杖であった為、正常に働かず、結果ハリーを逃がしてしまう。

復活後は魔法省の態度に乗じ、水面下でハリーを倒す手がかりを手に入れようとする。その際、精神的な交感を利用してハリーを誘い出し、待ち受けていた死喰い人とハリーを守る不死鳥の騎士団との戦いを引き起こす。戦いの最中、手がかりとなる品が破壊されたと知ると、戦場に姿を現しハリーを殺そうとするが、ダンブルドアに阻止される。この時、多くの人々に姿を見られ、魔法省に復活を認められることとなる。

その後は活動を活発化させ、魔法界に再び暗黒時代をもたらす。この時、自分にとって最大の敵であるダンブルドアを殺害するようドラコ・マルフォイに命じる。1997年夏、セブルス・スネイプがドラコの代わりにこれを成し遂げると、次いで魔法省も掌握し、魔法界を実質的に支配する。

そしてハリーを倒す為、最強の杖と呼ばれるニワトコの杖を求め、1998年5月、ニワトコの杖を入手するが、ハリーの手によってホークラックスが失われていることを知り、隠し場所の1つであるホグワーツへ乗り込むが、全てのホークラックスを破壊されてしまう。

そしてハリーと対峙し、自分がニワトコの杖の真の所有者ではなかったと知らされる。ハリーの「武装解除術」と自身の「死の呪文」がぶつかり合った結果、ニワトコの杖の真の所有者でなかった為、死の呪文が自らに撥ね返り死亡した。

ヴォルデモートの死後、「闇の魔法に対する防衛術」の担当教授の任期が1年以上持たないというジンクスはなくなった。

∇性格
目的の為なら手段を選ばない自分本位な性格で、赤ん坊や老人でも敵対するなら命を奪うことも厭わない、冷酷無比な性格。

幼い頃から弱者を隷従させることを当然と考えている節があり、弱者を隷従させる為に意識的に「力」を行使していた(同時にその「力」に限界があることも自覚していたようで、ダンブルドアに「力」が効かないことを知ってからは、彼に対してそれ以上の「力」を行使しなかった)。魔法界と初めて接触した11歳の時には既に選民思想のような思想を抱いており、自身が「他者とは異なる特別な存在」であることを常に望んでいる。

自身の出生に関してコンプレックスを抱いており、ホグワーツ在学中に「純血主義」を知ると、純血の魔法使い以上にこの思想にのめり込んだ。また自身の出生に関連して、他人を信じ愛することができない(犠牲の印などの「愛情に基づく魔法」の存在は知っているが、過小評価している)。

母親に対しては特別な思いを抱いている節があるが、同時に「特別」であった母でも克服できなかった「死」を異常に恐れている。死を避けることと、他者にない特別性を得ることを求めた結果、不死の魔法・ホークラックスに辿り着く。

∇才能
頭がよく知識も豊富で、一般に魔力を制御できないとされる年齢から「力」を自覚して制御するなど、魔法の才能にも恵まれている。ホグワーツ在学中は分野を問わず受けた試験は常にトップ、加えて監督生と首席を務め、ダンブルドアに「ホグワーツ始まって以来、最高の秀才」と言わしめた。

戦闘に関しては作中でもダンブルドアと並んでトップクラスであり、ダンブルドアがニワトコの杖を使っていたことを考えると、純粋な戦闘能力ではダンブルドアを凌いでいた可能性がある。また、強力な魔力を必要とする「死の呪文」を普通の呪文であるかの如く連発していることから、並外れた魔力を有していることも窺える。映画では「悪霊の火」や、エネルギーを集約し強烈な衝撃波を発生させるといった、小説では使わなかった大技も披露している。

魔法の知識に関しても、ダンブルドアをして「存命中の魔法使いの誰をも凌ぐ広範な魔法の知識を持っている」と言わしめている。それに加え、仮の肉体を創造する魔法(4巻)や箒を使わない飛行術(7巻)などの魔法を発明するなど闇の魔術の研究家としても高名である。

魔法界でも稀有なパーセルマウス(蛇語使い)であり、作中でもペットのナギニと蛇語で会話するシーンが随所に描かれている。この能力は直接の血縁である母・祖父・叔父も持っており、先祖であるサラザール・スリザリンからの遺伝と思われる。

また話術に長けた一面もあり、若い頃は巧みな話術で相手の心を開くことを得意としていた。作中では2巻でハリーやジニー・ウィーズリーが心を開いている。また6巻ではヘプジバ・スミスやホラス・スラグホーン、7巻では「灰色のレディ」が過去に彼に心を開いていたことが明らかになっている。ハリーはヴォルデモートを「その気になれば魅力的になれた」と評した。

∇人間関係
父はマグルのトム・リドル・シニア、母は魔女のメローピー・ゴーント。母方の親戚として祖父マールヴォロ・ゴーント、伯父モーフィン・ゴーントがいる。ゴーント家はサラザール・スリザリンの子孫であると同時にペベレル兄弟の子孫でもある。

父方の親戚は、祖父母の存在のみが判明している。夫妻は「金持ちで、高慢ちきで、礼儀知らず」な人物だったが、名前などは不明(映画にリドル家の墓が登場するが、そこには祖父母と思われる「THOMAS RIDDLE」「MARY RIDDLE」の名が刻まれている)。

妻子についての記述は特にない(作者は「ヴォルデモートに子供はいない」と答えている)。

部下である死喰い人は、ヴォルデモートの権力や実力に惹かれ集った者が大半を占めるが、その中には、ベラトリックス・レストレンジやバーテミウス・クラウチ・ジュニアのように、ヴォルデモートに対して強い執着を持つ者もいる。

ヴォルデモートの敵としては、アルバス・ダンブルドアとハリー・ポッターの名前が挙げられる。後者については、予言を知った当初は単なる不安要素程度の認識しかなかったが、ハリーに放った「死の呪文」が撥ね返り、肉体を失って以降は、自身の弱点をなくし自らの最強を証明するため、強い執着を持つようになる。また、ヴォルデモートの活動を阻止するという意味では、不死鳥の騎士団や魔法省も敵と言えるだろう。

∇財産・ペット

本体はイチイの木(死と再生のシンボルとされる)、芯は不死鳥の尾羽根、34センチ。ハリーの杖とは芯が同じ(=兄弟杖)。その為、ハリーと対決した際に杖が思い通りに機能せず、この弱点を克服するためにニワトコの杖を求めるようになる。
なお、この杖はヴォルデモートの失踪中、ポッター家に放置されていたらしい。
ペット
ナギニという雌蛇を飼っている。ヴォルデモートが最も信頼している生物で、「ヴォルデモートが何かを好きになることがあるとすれば、それはナギニである」とダンブルドアは語っている。

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敬語略
やはりわが君は素晴らしい・・・!!

wikipedia 参照

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