今日も元気にレッツアタック。

「先輩好き!」
「おまえそれしかないのかヨ」
「そういうと思って今日はこんなものを用意してみました!愛を込めて捧げます!」

家庭科の授業で作ったパンケーキを献上する。先輩は眉を寄せたあと、クンクンとその匂いを嗅ぐ。犬みたい。くそかわ。

「何も入ってねェよな」
「入ってるよ!わたしの先輩への愛がたっぷりと!」
「返す」
「なりません」
「チッ、腹壊したらおまえのせーだかんなァ」
「先輩の胃袋ならわたしの底なしの愛を受け止められるはず」
「オレの胃袋の何を知ってんの」
「先輩のことなら何でも!」

ハイハイどーも、と言いながら先輩はわたしの手からパンケーキを受け取った。部活でお腹が空いているだろうから食べてくれるに違いない。それを見通してのお菓子作戦。恋愛マスター(黒田先輩)曰く、男を落とすならまず胃袋を掴め。これで先輩もわたしのことをもっと気にかけてくれるはずだ。結婚してくれって言われたらどうしよう舞い上がっちゃう。子供はサッカーチームができるだけ欲しいな、なんちって。

「みょうじ、問3やってくれ」
「ごめん先生!先輩のこと考えてたのでわかりません!」
「廊下立ってろー」
「先輩のとこ行ってきます!」
「そうか減点しとくなー」


20140128
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