私は忍者になるようです
「忍術学園、」
「そう。貴方には強く賢い忍の男となってもらわねばなりませぬ」
「顔がいいだけではいけない。色だけが得意な忍など、この国の役にはたちますまい」
「だから、蓮士。忍術学園へいってきなさい」
「・・・・はい」
忍術学園。
某忍者漫画の中で出てきたようなものが、現実にあるとは思いもしなかった。
この命を授けてくれた新たな両親に素直にしたがって、私は人知れぬ山奥にあるという忍術学園に入学することに決めた。
だが、その前にここ10年でたまっていた一つだけの文句を言わせてもらいたい。
なんで私前世(女)の記憶をもちながら現世(男)に生まれ変わったし!
なんかちょっと、初めて厠にいったときに気が遠くなったのだけれども。
流石に10年も付き合っていれば自分の身体なわけだから慣れたけれど、それにしたってちょっとひどくはありやしないか。
はい、文句終了。
過ぎたことを愚痴愚痴といっても仕方がない。人生諦めも肝心なのだ。
「しかし・・・忍者か」
日本にも、こんな時代にはそんなものが存在していたんだね。
- 4 -
[*前] | [次#]
←dream
←top