あ、やべ



冒頭から焦りを見せて他人との差異化を図る女マコトです、どうもー。

というのも、せっかくポケセンに行ったというのに、ボックスを確認してくることを忘れたからだ。もし私のゲームのデータ通りだというのなら、どのソフトのデータなのか。HGだったらいやだなぁ、ほとんどBWに送っちゃった後だよ・・・。まあHGは育成とかしなかったからメンバーはほとんど種馬扱いだったんだけど。うわ、こういうとかなりあくどい感じだな私。旅メンバーとしての愛着はもちろんちゃんとありましたよ。赤いギャラドスやホウオウを秘伝要員として使ってたけどね!なんて贅沢な便利屋さん!もちろんBWではキュレムをげふんげふんなんでもない。

さっきの今でまたあのポケセンに戻るのも気まずいが、それよりも大事なことがあるだろうマコト?ああそうだとも、これを知らないことには旅もくそもない。勇気を出すんだマコト、厚顔無恥と10回唱えてさあ一歩踏み出せ。


全自動で左右に開いた勇者の扉をくぐり、あれあの人さっきの……という数多の視線という刃をものともせずに私は無事ミッションコンプリート。
結果これは私の最強ボックス、つまりBW2時代のボックスだと判明したのであるぱちぱちー。


「…旅メン連れてくか」


誰にしようか迷うところだが、旅メンだとするとレベルが高い子がいいだろう。
私の育てた子で、レベルの高い子といえばーーーー……


♪♯♪♯♪♯♪



「よし!」

 
5つ揃えたモンスターボールを腰に付けて、なんとも俺TSUEEEEEEE状態になった私は、さて本格的に旅の準備をしなくてはと自分の装備を確認した。

バッグは、四次元のものを買い直さなくてはなるまい。まさかふつうのバッグで旅が出来るとは思っていない。
お金は、十分すぎるほどある。お小遣い引き継がれててほんとうよかった!
あと持って行くものは細々とした道具や非常食等々だろう。これらも買いに行くとして、服装も整えねばなるまい。



「……やっぱ旅って意外と面倒くさいな……」


はやくも心が折れ始めてきた。ひきこもりたい。




___________________
<解説>
*ボックス…夢主のゲームBW2のデータがそのまま入っている。ただし伝説系のものでいなくなっているポケモンがいる。

*お小遣い…すべてのゲームで持っていたお小遣いを全て合わせた金額を所持している。金額でいえば700万円ほど。この時点では、大半は銀行に預けてある。

*バッグ…ポケモン世界で使われているバッグは四次元空間を用いたバッグであるという設定。ポケットごとの分別が可能。また、財布も同様。

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