「俺が、目指してるのは」「俺が、求めてるのは」「『俺』の、目標、だよね?」不安げに呟かれた声は、鬱蒼とした森の木々に吸い込まれて消えていく。問い掛けを聞いていたのは、彼の抱きしめる傀儡ただひとり。――なのだと、傀儡師は思っていたのだが。「不安なの?」帰ってきた言葉に、大袈裟と思えるほど驚いて振り返った。「いっ、いつの間に…!?」「ボクはいつだって森にいるよ」「…ッ!」もしかして、自分も誰かの傀儡なんじゃないかって