(@英雄2)
レオは困り果てていた。 「あんな目に悪い色した着ぐるみよりアチキの傀儡のほうが可愛いですよねぃ」 「あんな趣味の悪い人形なんかよりボクのほうが可愛いよねぇ!」 両側から同意を求めてくる青年2人に挟まれ、どう返したらいいのかと頭を悩ませていた。 レオが黙り込んでいる間も、ねぇ、ねぇと言い寄ってきたり、かと思えばレオを挟んだまま喧嘩を始めたりと不毛なやりとりが続いていた。 「レオ様」 「レオ!」 「あー、んー…」 はあ、と溜め息。 いい加減当人たちが飽きて離れてくれないものかとうなだれると、両側から腕を掴まれて引き起こされる。 「はあ、もう!」 君たち息ぴったりじゃないか!
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