つづき(@ポップン)





やんでる
(つづきだけど前みたいに大人しくないケンジ)



「俺は大きな幸せは後々長く続くと思うんだ」
そう言ってケンジはエージェントを押し倒した。
抵抗せずに畳に転がったエージェントは感情の読み取りづらいケンジの瞳を黙って見上げる。
「だってきみを犯して殺して食べちゃったらえいえんに一緒だ。ほらずっとしあわせ」
ね?と微笑むケンジに、エージェントは困ったように笑みを返した。
「そりゃあ、ひとつになってそのときはとてもしあわせかもしれないけど」
「なあに、なにか文句あるのかな」
ケンジの言葉に静かに反論するエージェントに、ケンジは鋭くエージェントの言い分を切り離す。
エージェントの表情は変わらず困ったように笑んでいるだけだった。
「エイジくんはうれしくないの」
「だって、食べちゃったらあとはひとりぼっちだもの。そのあとは誰に寄り添って生きていけばいいの?」
エージェントの問いに、ケンジは目を見開いた。
「あ、そうか」



近い将来涸渇するであろう様々な


ひとつになれてもひとりぼっちはいやだなあ。





Title by 剥製は射精する


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