(@英雄2)





君は、僕を愛していると言ったね。
アルケインの問いに、レオは何を今更知ったことをと肩を竦めた。
だから君は、僕のしようとすることに文句は言わないよね。
続いたアルケインの問いは理不尽なものだった。
愛しているからこそ言う文句もあるだろうとレオは首を傾げる。
それもそうですねとアルケインは困ったように微笑んで頷くと、思案げにレオを見やった。
一体なんだというのだろうかとレオが不思議そうにアルケインを見つめていると、アルケインは決心したように口を開いた。
それでも、文句は言わないと約束してください。
なんて理不尽な。
それでもしかし、そう言ったアルケインの表情はやけに真剣であったから、レオはつい、こっくりと頷いてしまった。


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