掘り出し物(@オリジナル)





世界は僕に言ったんだ。
『キミ、クビ、ネ。アシタ、カラ、コナクテ、イイ、カラ』
最近流行りのリストラってやつ。
僕も不本意ながら、流行に乗っかってしまったわけだ。
参ったな、流行りものって苦手なのに。
どうしようか。
あの子に訊いたら、なんて言ったとおもう?
『そっか』
それだけさ。
僕は結構、真剣な話をしてるつもりだったからもちろん怒ったよ。
『もっと真剣に考えろよ』
ってね。
別に、気の利いた答えが欲しかったわけじゃないけど、あの子には真剣に考えて欲しかったんだ。
そしたらあの子ね。
『あたしが相談したとき、あなたも答えてくれなかったじゃない』
だってさ。
言われてみればそういえば、あの子も遠い昔に世界にリストラされていて。
そのとき、相談されたようなことを、かすかに思い出した。
あの子は、泣きそうな顔をしていた。
ああ、あの子にそんな顔させちゃう僕だから、クビになったのかな。
そう思ったら、仕方ないかって思えて。
あの子にごめんねって言って、僕は大人しく、世界とさよならしたんだ。

さよなら






なんかすんごいこと書いてたな。4ヶ月ほど前です、どうした自分。
バンプのギルド聴いてたのかも、知れません(記憶にないのであくまで推測ですが)


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