短篇 | ナノ



あなたの背中が好きでした




仲間を守る、広くて優しい
あなたの背中が好きでした

何もかも背負っていってしまう
そんなあなたが嫌いでした








あなたの背中を追いかけていました
ただひたすらに追いかけていました

どこか悲し気な笑みを浮かべて
ずっと遠くへいってしまう
あなたの背中を、追いかけていました








少しでも頼ってくれたなら
少しでも信じてくれたなら
死ぬことすらも厭わないけれど
あなたはそれを許さないから












仲間を守る、広くて優しい
あなたの背中が好きでした

何もかも背負っていってしまう
そんなあなたが嫌いでした



だからこそ私は、

そんなあなたを愛していました























――――――――――――――――
突発的に書きたくなったもの

高杉か銀時か迷いましたが、きっと銀ちゃんは黙って遠くへ行ってしまう事は無いんじゃないかと思い、高杉になりました



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