「なまえちゃん、ご苦労だったな」

局長室へ入れば、そう笑顔で迎えてくれた近藤さんが、ひいてある座布団の上に座るよう促したので、それに従う。山崎さんは一旦ここで退場のようで、じゃ、頑張ってね!とガッツポーズを送って、どこかに消えていってしまった。あの人いないと心細いぞ。

「どうだ、屯所の様子は」
「なんか、斜め上を行くじゃれ方を見てしまいました。もう帰りたいです。」
「ああ、トシと総悟か!」

がはははは、と豪快に笑って、いつもあんなんだから気にすることはないさ、と言ってくれたけど気になります。だって怖い。

「少々騒がしいこともあると思うが、すぐ慣れると思うぞ。今日は午後から、女中の山村さんに引き継いで仕事を教わってもらえないだろうか。」

「あ、はい」

「なぁに、そんな固くならんでも!大した内容じゃないはずだ。ざっと掃除洗濯飯作りくらいだから。」

「わかりました」

「じゃあ、今からは部屋に案内してもらうついでに屯所も少し見て回るといい。なまえちゃん、歳は……」

「18です。」

「そうか、なら同い年の総悟にやらせよう。」

総悟?って、ん?まさか?とひとりでクエスチョンマークを浮かべている間に、近藤さんは携帯を鳴らして総悟を呼び出した。そしてまもなく、失礼しやーす、とだらしない声が聞こえて見てみれば。

「あ、さっきのバズーカくん。」
「?何でィ、その呼び方は」

さっき庭で土方さんにバズーカをぶっ放していたあの明るい栗毛の人。え、この人同い年だったの。

「なまえちゃんは会うの初めてだったか。総悟、こちらは今日から女中として来てくれたなまえちゃんだ。お前と同い年だよ。そんでこのバズーカくんが、」

「一番隊隊長、沖田総悟」

「え、隊長?!は、同い年で?!」

この人……ただの危ない人かと思ったら一番隊隊長だったとは。というか同い年でなんと言う地位にいらっしゃるんだ。すっごいけだるそうでそんな雰囲気まったくないけど。

「じゃあ総悟、彼女に案内を」
「了解しやしたー」

おい、行くぞィ、と先に歩き始めてしまったので、置いていかれないように慌てて追いかけた。


TODAY IS A BRAND NEW DAY
(今日からはじまる)

「ま、待って!」
「グズな雌豚は嫌でィ」
「は?雌豚?!」
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