Memo



-- 08/06

大人になった彼らを見た時、私の中の青春も終わりを迎えたようでした。

本誌を読んでなんとなく単行本1巻の奥付けを見たら2014年でした。ついこの前10周年を祝っていたので当たり前すぎるのですが、10年前に買って側面が黄ばんだ1巻を読み返すと、体力テスト回で相澤先生にぶち抜かれたことを昨日のことのように思い出します。

ヒロアカ連載が始まった時、私は1年A組の皆とほぼ同級生でした。ひとつ年下だったかな?
当時『めだかボックス』と『NARUTO』を追っていた私は、いつの間にか始まっていた堀越先生の新作に、今度はどんな感じなのだろうとワクワクしながら触れ、いつのまにか青春の中に組み込まれていました。青春と創作に。Mt.レディに引き込まれ、相澤先生にぶち抜かれ、心操人使に出会わせてくれました。その衝撃といったら、当時完全に読み専だった私に夢小説サイトを開設させるまでのパワーです。歴史の転換点です。

青春に組み込まれた作品というのは恐ろしいもので、10年経った私はというともう立派な社会人なのですが、彼らを見ていると高校生の自分に戻ったような気さえさせてきます。16歳、あるいは17歳の自分に。(なので中盤あたりから私の周りでよく見た子供に戦わせるなんて!アカデミアはどこいったんだ!的なネットの反応に反骨精神さえ覚えていました。大人の心子知らず)ノスタルジーから抜け出せないみっともない懐古厨と思われる方もいるかもしれませんが、私にとっては珍しい事です。いや、ヒロアカにしか無い体験です。彼らが高校生でいる間、その限りでは、私も母校のセーラー服を着ている気分でした。もうスクールバッグも教科書も制服も校章も、もう無いのに。
なので最終回を経て、みんながアカデミアを卒業して大人になった時、私の中の青春がようやく…とうとう…終わったような気になりました。いやとっくのとうに終わっていましたが。
その感触をいまだに消化できないまま仕事に行っています。
行き帰りの電車に揺られ、夏の終わりに聴こうとしていたプレイリストを流しています。ひと足さきに夏が終わったような気すらします。悲しいような気もするし、やっと自覚したかと呆れているような気もしなくもないし…でも心操も今ごろ仕事してるんやろなあと都合よくフォローする自分もいます。大人になったらなったで、世界はまだまだ続いていくし、やることは大積みです。この先沢山企画が展開されるでしょう。単行本も出るし展覧会もやるしファンブックも画集も…他の作品のように、ヒロアカもまだまだやりたいことが山積みだと思います。結局寂しいことには変わらないし、じわじわと喪失感が増して電車の中で泣きそうになるけど、これから先の方がきっと長いと大人になっても走り続ける彼らが全身で叫んだいるようでした。実際私の連載も終わってないし!!まだ原作上20巻分ぐらいだし!!

と、色々ごちゃごちゃと言いましたが、結局、単純にヒロアカが終わって寂しいです。同じくらい感謝しています。たった一度きりの青春時代を、このような素敵な作品と過ごさせていただいて、とても幸せでした!
ここまで読んでいただけてありがとうございます。
このメッセージを電子の海に放流できることが、とても誇らしいです。








心操人使のヒーローネーム12月までしれなさそうなの、マジで何?

×
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -