「もう、シズちゃんなんて嫌い!!だいっきらい!!」
「だ、だから違うって言ってんだろ!?これはっ…」
「シズちゃんの言うことなんて信じられない!!」
「…っ、臨也…」
「ふんっ」

俺はシズちゃんと付き合っている

もちろん、恋人という意味で
男同士?関係ない!そこには愛があるから性別なんて関係ないのさ!!ってこんなこと言ってる場合じゃなかった…俺達は今、喧嘩中だ
原因はシズちゃん
今日は俺の家で会うことになり久しぶりに会えるっていうこともあり俺は昨日からうきうきだった
なのに、シズちゃんときたら、いきなり仕事入ったから行くの遅れるなんていう電話をしてきた
しかも俺の返事を聞きもしないで一方的に電話きりやがったし…
まぁ、でもこの時は仕事だし仕方ないかと思い今夜どんな風に苛めようか考えていた

そして夜のだいたい8時くらいにようやくインターホンが鳴り玄関に行くとそこにはやっぱりシズちゃんがいた
俺の大好きな大好きなシズちゃんは仕事が入った事を謝り変わりに明日の仕事が休みになった事を告げた
それを聞いて明日は一日中一緒にいられるねと言うと馬鹿って言いながら顔を赤らめるシズちゃんが可愛くて、まだ靴を履いたままのシズちゃんに抱きついた

で、気づいてしまったんだ
ワイシャツの襟元に付いている口紅の後と、香水のにおい

「…何これ?」
「え?何が?」
「…口紅…香水…」

正直、俺は余裕がなくなった
シズちゃんが浮気してる!!やっぱり女の方がいいんだ!!
シズちゃんへの疑いが頭いっぱいに広がる
口紅と香水の存在に気づいてから自分でも抑えられないくらいにいらいらしていた
そして冒頭の会話にもどる

「臨也…今日の取り立てのやつはホストに貢ぎまくったキャバクラに勤めてる女で…」
「あっそ」
「ちゃんと聞けよ臨也」
「っ、触んなよ、浮気野郎が」
「だ、だから違うっ…」

必死に口紅と香水の原因を伝えるシズちゃんの話を素っ気なく返すとシズちゃんは背を向けている俺の肩を掴んで振り向かせようとする
が、酷い言葉を浴びせ手を弾く 俺の言葉に悲しそうにシズちゃんの顔が歪む
ダメだこんな感情、初めてでどう対処したらいいのか自分でもわからない
ただ一つわかるのはこのままここにシズちゃんが居たらもっと酷い言葉で傷付けてしまうという事だ

帰ってもらうか…

「シズちゃん、今日は帰って」
「…え?なんで…」
「いいから」
「や、やだ…!」
「ダメ、帰って」
「やだ…!久しぶりに会えたのに…」
「……」
「っ、おい、…こっち向けよ…」
「………」
「…向けって…」
「煩い、…今はシズちゃんと居たくない」
「んだよ…っなん、でそんな、事…グスッ」

ふと、シズちゃんの鼻を啜る声が聞こえる
だが、臆病な俺は振り向けない

「………」
「臨也ぁ、もうッグス、お、れの事っきらい、になっ、た、?」
「…っ!!ち、違ッ」

俺は慌て振り返る
驚いた、そこには目と鼻を少し赤くして泣いているシズちゃんがいた
こんなシズちゃんは初めて見た…
冷たい言い方に嫌われたのだと勘違いしたんだろう
ただ傷付けたくなかっただけなんだけどついキツく言ってしまった

「シズちゃんっ、ごめん、嫌いになんてなってないよ」
「…グス、じ、じゃぁ何で、帰れっなんてっスンッ」
「ごめん、言葉が足りなかったね、このままじゃもっとシズちゃんの事傷付けちゃうと思って…」
「お、れは大丈夫っだから…」
「ごめんね、シズちゃんごめん」
「大丈夫だからっ一緒にいたい…」
「うん、俺もシズちゃんと一緒にいたいよ」

俺は馬鹿だ…結局シズちゃんのこと傷付けて泣かしちゃった
つい、妬いてあたってしまった
シズちゃんは、こんなに俺のそばに居てくれたのに
俺は心の何処かではシズちゃんが浮気などしてないことに気付いていた
シズちゃんが浮気なんて器用な事、できるわけない
わかってた、でもやっぱり不安で不安で八つ当たりしてしまった
俺、本当にシズちゃんのことになると余裕なくなるな
なんて思い、自嘲気味に笑いながらシズちゃんに謝り抱きしめる
そして彼の睫毛に残る雫に口づけた
くすぐったそうに目ぎゅっと閉じてから恥ずかしそうに開いたその目と視線が重なる
俺達は自然と唇を合わせる

「ふっ、ぅん」
「っん、シズちゃん可愛い…」
「可愛いくな、い…」
「すっごく可愛いよ」
「ばかっ」

シズちゃんの赤くして伏く顔につい欲情してしまい寝室まで我慢できずそのまま玄関に続く廊下にシズちゃんを押し倒す
いてっなんて言うシズちゃんを気にしないで跨がり着ているベストに手をかける

「っお、おい臨也!」
「なぁに?」
「うわっ、手前いきなり服破くなよ」
「だってもう着ないでしょ?」
「ふぅッ、ンンッ、な、何してんだっやめろっ」
「最初はここでヤろ?」
「最初って…何回やるつも…っん、はぁッあん」
「シズちゃんのが出なくまで!シズちゃん、乳首気持ちい?」
「んぁ、やぁアんっ」
「嫌じゃないでしょ?シズちゃんの乳首ちゃんと反応してるよ?」

抵抗するシズちゃんのベストのボタンをはずそうと思ったけどこんな香水や口紅がついた服なんてもう着て欲しくないと思い、前を右と左に力まかせに破く
ボタンが2、3個飛んだようだったけど気にしないで抵抗するシズちゃんの乳首を舐めると気持ちよさそうに反応している
シズちゃん、可愛い…

「ふっンッぁん、ぅうッぁあッやぁン」

右の乳首を舐めている時は左の乳首を人差し指と親指でこね回す
それを右と左で交互にやっているとシズちゃんの下が反応してきた

「んぁンンッ…ぁッいざ、やぁ…臨也ぁっ」
「ん?どうしたの?」

言いたい事はわかるけど俺はわざとらしく聞く

「し、下ぁ…」
「下って?」
「お、れのっ…ぁぁんッ俺のっ触っ、てぇッんぁっ」
「何を触って欲しいの?」
「やぁッぁうッんっいじ、わる」
「ちゃんと言ってくれたら触ってあげるねッ」
「やぁっんっ臨也ぁっ、俺のコレ触って…」

そう言ってシズちゃんは俺の手を掴みシズちゃんの主張しているそれに擦らせる

「…っ!」
「臨也ぁっおねがい…」

その行動がとてつもなく可愛い
そしてとてつもなく下半身にキた

今日はコレで許してやろうと乳首を舐めたままベルトを外しズボンとパンツ一気に下ろすと完全に勃っているシズちゃんのそれが、ぶるんっと姿を表した
それはもう、先走りで先っぽがてらてらとひかっていた

「大きくなってるね、シズちゃん、そんなに乳首良かったの?」
「んぁ、あンっ…聞、くなぁ」
「可愛い」

乳首から口を離し、シズちゃんの勃ったそれをくわえる

「ひぁっ、ふぅっハッあん、あっあ臨也ぁ」
「きもひい?」
「ぃやぁッぁあしやべん、なッ」
「わかっは」
「ぁっんんっだ、から…しゃべっな」

シズちゃんのをくわえると気持ちよさそうに喘ぐ

「はぁっん、臨也ッも、うっ」
「ぅん、イッへいひよ」
「やはあんッ違っ違うッ臨也、の入れてッ」
「イかなふていいほ?」
「臨也と、っん、…ぁあんッ一緒にイきたい」
「!!//」

今のシズちゃんの言葉に俺は完全に勃った
シズちゃんえろすぎ…

「まったくシズちゃんはえっちなんだからぁ」
「っうるせぇっよ」

軽い口調では言っているが実はもう余裕なんてものはない

「シズちゃん…解すから指入れるよ?」
「あっ!ひゃっぁんああ、はぁぅ」
指を入れるとシズちゃんの腰が軽く浮いた
指を増やしていく

「んぁ、ぁぁッん」
「シズちゃん気持ちい?」
「ぅんぁッふッ」

気持ちいのかシズちゃんの後はだんだん解れてきている
シズちゃんは俺の言葉があまり聞こえてないようだ

「やぁあんっはぁッん、も、う臨也の入れてぇっ」
「えーもう?」

にやにやしながら厭らしい視線を向けて焦れったく聞く

「んッ、もぅっ欲しいッちょう、だいっ」
「わかった、よッ」

快楽に身を委ねているときのシズちゃんの話し方は可愛い
返事をすると俺はシズちゃんの膝の裏自分の肩掛けて深く深く入れていく

「ぁあんっいざっの、おっきぃっぁあ、」
「くっ…、んっ」
「ひゃっぁん、いざやぁ、そ、そこがいいぃ」
「はっ、んっ…ココ?」
「いゃあんっそこ、そこいち、ばんきもちいと、こっ」

俺はシズちゃんのいいところ、つまり前立腺を狙い、攻め続けた
腰を振るたびに下からグチュグチュと卑猥な音がする

「臨也っもぅ、イ、く」
「俺もッ…っん」
「一緒にっあんぅッイこ?」
「うんっ」

シズちゃんの可愛いおねだりに頷くと細い腰を掴み腰を振る速さをはやめる
そして最後にスパートを前立腺に向けて突く

「ひゃああ!んっあぁっん」
「くっ…あっはぁ」
「臨也ぁもう イ、く」
「シズちゃんっ俺もっ」
「ぁあんッひぁあっ出、ちゃう」
「出してッい、いよ」
「ふぁッいゃあっん…ひゃぁぁッ…―」
「あッ…くっ」

勢いよく前立腺を攻めるとシズちゃんは悲鳴にも似たような声を出しながら背中を弓なりに反らして達した
それによって締め付けられ俺もほぼ同時に果てた
シズちゃんは余程疲れたのかスースーと息をして気絶したように眠ってしまった
久しぶりだったから仕方ないかもしれない
俺は後処理をしてシズちゃんを裸のままベッドに寝かせる
その横に俺はちゃんと服を着て、シズちゃんに抱きつくように横になる

「シズちゃん、酷いこと言ってごめん…泣かせちゃってごめんね…こんな俺でも嫌いにならないでくれてありがとね」

寝てるシズちゃんのその傷んだ金髪を撫でなら呟くと軽く唇にキスをした
そして明日、自分だけ裸なのを恥ずかしながら布団にくるまり怒るシズちゃんのを想像して笑い、俺も眠りについた


END
(お、おい!何か服貸せよ!!)
(やだッどうせまた直ぐ脱ぐんだからいいじゃんッ)
(!!//死ね!早く貸せ!)
(シズちゃん、大好きだよ)
(//ッ)
(可愛いッ!!)
(…死ね)




―――
閲覧ありがとうございます!!
初の臨静を書きました
初めてなのにR18かよみたいな…(笑)
シズちゃんに女を絡ませたいだけでシズちゃんの仕事捏造しました^^










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