とある休日、臨也と静雄の休みが重なり静雄は新宿にある臨也のマンションへと遊びに来ていた

昼間は借りてきたDVDを見たりごろごろして過ごしていたものの夜になれば恋人同士のためそういう雰囲気になり寝室へ移動する

臨也は静雄をベッドへと押し倒し深く口づけるとベッドから離れて棚の引き出しを漁る

「おい、なにやってんだ?」
「んー?ちょっとねー」
「早くこっち来いよ…」
「シズちゃん誘ってるのー?珍しいねー」
「う、うるせぇよ」

恥ずかしそうに応える静雄をよそに臨也はあれ、とかどこだっけ、など独り言をぶつぶつ言いながらも何かを探している

「あ!あった!」
「何が?」
「いや、何でもないよ、それよりもほらさっきの続きしよ」
「なに…ふぁっん…」

何を見つけたのか答えぬままに口づけ静雄の口の中へ舌を入れる

「あっ、いざ、やのおっきくなってる」
「んっ、だってシズちゃんとキスしたから」

臨也のモノが軽く勃っているのを見て恥ずかしくなる静雄に話しかける

「シズちゃん、舐めて?」
「う、ん」
「ありがとう」

静雄はフェラが得意ではなく、あまりしたくは無いのだが臨也に頼まれると断れない上に舐めているときに頭を撫でられるのが好きなのでいつも最終的には舐めている
そして今回も例外なく呟く様に頷き承諾する

ベッドの端に足を垂らす様に座る臨也のズボンのベルトとファスナーを外し床に膝をついて軽く勃ったそれをゆっくり握りしめておずおずと口の中に入れて舌を絡めて舐め始めた

―と同時に上からピピッと機械的な音がして不思議に思い静雄はくわえたまま上を向くと

「あっ、シズちゃんその上目使い可愛い!!」
「!…て、てめぇ何撮ってやがんだ!!」

そう、さっき臨也が棚を漁り探していたのは今まさに静雄に向けているビデオカメラだったのだ

「シズちゃんの可愛い姿を撮っておこうと思ってさ!はやく続き!」
「馬鹿野郎、てめぇがそんなの撮ってるなら絶対やらない」
「えー、お願い!これさえあればいつでもシズちゃんの厭らしい所が見られるのに!」
「っ…………」
「あ…怒っちゃった?」
「別に…」
「じゃあこっち見てよ」
「………………」

怒ってないと言いつつも静雄の返事はなく下を向いたままだ

「シズちゃん?」
「そんなの撮ってないで…」
「え?」

呟くような声は良く聞こえなくて臨也は耳を澄ませる

「ビデオなんて撮ってないで俺に集中しろよ…、それともビデオで済ませられれば俺自身は必要無いって事かよ」
「…シズちゃん」

目を潤ませながらぽつりぽつりと話す静雄を眺めながら少し反省して静雄を抱き締める

「ごめん、シズちゃん…俺、シズちゃんの気持ちちゃんと考えて無かったね、ごめんね」
「…うん」
「でも、誤解しないで?俺はシズちゃんに毎日でも会いたいけど…ほら、お互い仕事で会えない日とか多いからさ…夜とか寂しくて」

切なそうに揺らぐ紅い瞳を見て今度は静雄から触れるだけのキスをする

「シズちゃん」
「俺だって…毎日会いたいに決まってんだろ」
「え…本当?」
「当たり前だ」
「嬉しい…シズちゃん、好き、愛してるよ」
「俺もす、き…」

二人は確認し強く抱き締め合って深い深い口づけを交わす
もう離れることの無い位に深く…



END
(ってか、シズちゃん、好きとは言ってくれたけど愛してるとは言ってくれなかったよね?)
(恥ずかしいんだよ、馬鹿)
(可愛い…!)


―――
すごく短いお話になりました。
何か本番無しの甘甘な話を書きたくなったので…
にしてキャラの崩壊具合が…
気にしないでやってください



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