※会話のみ


「臨也、耳かきどこに置いたっけ」
「あの棚の二段目の籠の中だよ」
「…お、あった!ちょっと借りるわ」
「……」
「臨也?」
「!俺がほじってあげる!シズちゃんの耳」
「え?いいよ自分でやるから」
「俺がやってあげるっば!!」
「いいって…」
「やだ!!俺がや り た い!!」
「…そんなに言うなら、頼む…」
「やったー!じゃあ左側からやるからあっち向いて俺の膝の上に寝て!」
「うん」
「シズちゃん何で目瞑るの?」
「何か横になると瞑りたくなる」
「可愛い」
「煩い」
「耳かき久しぶりにやった?」
「うん、しば、らくやってな、い溜まってるか?」
「結構溜まってる!今俺が全部とってあげる!!」
「お、おう頼む」

****

「あッ、臨也今のとこもっと掻いて」「え?ここ?」
「違う、もうちょっと、横」
「ここ?」
「んっ…そこ、…そこちょっと掻いて」
「こう?」
「ぅん、そこ気持ちい」
「でももう、こっちは取り終わったよ?」
「掻くだけでいいからもっとやって…」
「(つまんないな…あ、ずらしてみよか)…こう?」
「違うって、ずらすんじゃねぇよ」
「ずらしてないよ?」
「もっと奥」
「この辺?」
「あっ、ん、もうちょっと奥…」
「はい」
「っん、そこ、ぁ、んッ奥気持ちい、そこずっとやれ」
「!!(えろ!え?何今の声…滅茶苦茶えろかったんだけど!耳掻きしてるだけだよね!?)」
「おいッ、手止めんなよ」
「あ、ごめん」
「んッあ、手前いきなり、んんッ」
「(可愛いってか、やばい俺の元気になってきちゃった(笑)確信犯だよね?これ襲ってって事だよね?)」
「…臨也くーん?何かが頭にあたってんだけど?」
「えへッ☆ついッ」
「ついじゃねぇゃ変態ノミ蟲が!!人の耳掻きながら何想像してやがったんだ!」
「そ、それは…(本当の事は言えないな、殴られそうだ、ってかこの様子だと自然とあの声が出てたんだな…まぁシズちゃんから誘ってくることなんて滅多に無いけどね!)」
「…何考えてたんだよ…俺といるのに…」
「(…ん?拗ねてるの?やばい超ー可愛いんだけど!!何こいつ!!)シズちゃんの事だよ」
「ばっ馬鹿じゃねぇの、変態」
「だってシズちゃんの声えろいんだもん(言っちゃった☆(笑)まぁ本当だしね!ってかシズちゃん顔赤い!!照れてんの!?かーわーいーいー!!)」
「照れてねぇし!!うるさい死ね」
「あれ?心の声聞こえたの?以心伝心じゃん!」
「いや、普通に声出てたけど…」
「うっそ!ってかそろそろこっち向いてよ」
「やだ、死ね」
「顔赤いからやなの?(シズちゃん、死ねって言い過ぎ…まぁ照れてる証拠か)」
「赤くない」
「じゃあいいじゃん」
「やだ」
「シズちゃん…ちゅうしていい?」
「………」
「否定しないないんだ(あ、もっと赤くなった)」
「うるせぇよ馬鹿」
「じゃあこっち向いてよ、向かなきゃできないよ?」
「………ん」
「可愛い」
「ふッ…んッ」
「んッシズちゃん…好きだよ」
「ッあっそ」
「シズちゃんは?」
「……俺も…好き」
「(はい!!今のはキました!)じゃあ寝室行こうか?」
「死ね」


END
(好きって言ったじゃん)
(今、昼間だろうがッ)
(じゃあ夜ならいいってこと?)
(…うるせぇよ)
(もうッシズちゃん可愛いッ)



―――
会話のみで初めてやってみたけど意外に楽しかった…
ってか臨也に言われて拒否しない静雄が書きたかっただけです
すいません






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