「…っん、…?」
「起きた?」
「!…臨也っ!!」
「怖いなぁ、そんなに睨まないでよ?」

臨也にバイブ攻めされ気絶していた静雄は、数時間後に意識を取り戻すと目に入った諸悪の根元を思い切り睨み付けた

「手前ぇ、あんな事して…どうなるかわかってんだろうな?」
「どうして怒ってるの?」
「どうしてって…」
「だって、最後はシズちゃんも自分から擦り寄ってきて甘えてきたじゃない!なのに暴力を奮われる筋合いは無いよ?」
「俺は別に甘えてなんか…」
「本当?」
「…っ」

実に自分勝手な言い分を述べながら顔を近づけると静雄は真っ赤にした顔を伏せた
そんな静雄にそっと近寄り抱き締める

「シズちゃん、顔を上げて?」
「嫌だ…」
「だよね…俺、ますますシズちゃんに嫌われちゃったかな?」
「うるせぇ、手前のことなんか嫌いじゃなくて大嫌いだ」
「ひどいなぁ、でも俺はシズちゃんのこと大好きだよ」
「っ、」
「耳まで真っ赤…」
「からかってるだけだろ」
「本気だよ?それと、シズちゃんも大人しく俺に抱き締められたままなんて、期待してもいいのかな?」
「うるせぇんだよ、どうせまた手前の気まぐれの癖にっ…人の心を弄ぶなんて本当に最低な野郎だな」
「シズちゃん、俺の話聞いてた?」
「ノミ蟲の言うことなんて嘘に決まってんだろ」
「本気だよ」
「…!、んッふぅ、」

長い会話を続けても全く信じようとしない静雄に少し苛立ち無理矢理にキスをした

「や、やめろっ」
「やだ」

臨也は押し退けようとした静雄に対して腕に力を込め離れないようにしがみつく

「臨也っ」
「…さっきは酷い事しちゃったけど、本当に好きだから」
「だったら」
「え?」
「…だったらあんなのじゃなくて、最初から手前ので犯せば良かったじゃねぇか」
「だって一応そういうのは同意の上での方が…って、何笑ってんのさ」

静雄の肩に顔を埋めながら今更、至ってまともな事を言う臨也に静雄は思わず笑ってしまった

「だって、無理矢理あんな事した奴の台詞じゃねぇだろ」
「悪かったね」
「臨也」
「何、まだ何かあんの?」
「俺も好きだ」
「…っ」

いきなりの告白に勢いよく顔を上げるとほんのり顔を赤くして頑張って目を逸らさずにいる静雄と目が合った

「何か言えよ」
「だって…嘘、でしょ」
「本当だ」
「んっ…!」

顔を合わせるのが耐えられなくなり今度は静雄の方から唇を合わせた

「なっ、…、シズちゃんからするなんて、さそ「誘ってんだよ」
「え!?」

いつもの調子で返そうとした臨也に被せて静雄の放った言葉は、より臨也を驚かせた

「臨也、来いよ」
「本当に、シズちゃんは俺の予想を超えるよ…まぁ、誘ったならそれなりの覚悟はできてるよね?」

色欲を含んだ瞳に見つめられながら臨也はキスをしながらゆっくりと押し倒した

「んぅっ、はぁ」
「息続かないの?」
「うる、せっ」
「可愛いなぁ…前開けるよ」

仕返しとばかりに挑発すると、先程静雄が気絶してた際に着せたワイシャツのボタンを外していく

「さっきも思ったけどシズちゃんの乳首ってきれいなピンク色だよね」
「ひぁっん、ぅうんぁ、」

露になった上半身を舐めるように見つめると前触れもなく小さな突起に噛みついた
ぐりゅぐりゅと歯で磨り潰すように捏ねると思わず声が出てしまい恥ずかしさから静雄は手で口を抑える

「だめ、シズちゃん!口抑えないで!声我慢したら続きしないよ」
「だって、んぅ、恥ずかしいからっ」
「可愛いから大丈夫!ね?」
「んああ!っんはぁ、いざぁ、わかったから、もう下触って」
「わっ、もう凄いね、乳首そんなに良かったんだ?」
「ん、ぅん」

静雄に言われ下半身に纏っているものを全て剥ぎ取ると臨也はびくびくと反り立つそれを右手で握り込んで、ゆるゆると上下に擦る

「ん、ふぁ、ぁっもっと、んぅ、強くして」
「素直でえっちなシズちゃん大好きだよ」
「はぁっ、きもちい、ンあっ」
「シズちゃんの後ろ開いたり閉じたりしてる」
「やぁ、ッ言うなっ、んぅ」
「本当にえろい身体だよね、シズちゃん、もう充分解したから挿れてもいい?」
「はぁ、んぅ、いいよ、大きいのきてっ」
「んッ、煽りすぎ」
「ひあ、くぁ、あぁぁ」

バイブはさっき挿入したが性交では初めて使うであろう場所を指で丁寧に慣らすと臨也はゆっくりと自身を埋めていく

「あっんぅ、ッ、」
「全部入った…痛い?大丈夫?」
「大丈夫…ん、動いて」
「はぁっ、く」
「アアっひぅ、くぁあッあ奥すごい、あひ、あぅ、だめッ」
「ッ、やめて欲しいの?」
「ちが、違う、やめない、ああッんぅ」

臨也は意地悪な質問をして余裕そうに笑っているが、静雄のあまりの締め付けに気を抜くとイってしまいそうなので行為に集中した

「あぁ、もぅ、も、あぁっ出る」
「いいよ、イきな」
「やだ、臨也と、ぁあっ、一緒がいいっ」
「じゃあもう少し頑張ってね」
「んっふ、ふぅ、はぁっ」

静雄の可愛い宣言に臨也は一瞬目を見開いた後、優しく笑いながら喘ぎが止まらない唇にキスを落とす

「あッ、く、シズちゃん、俺ももぅイく」
「んぅうっじゃあ一緒にぃ、あぁんッ」
「はっ、んッ」
「ああっやぅ、う、ひああぁッん、」
「ん、ぅ、 」

互いに意思を確認し合うと、臨也は激しく奥を突きながら前立腺を強く刺激すると静雄は小刻みに震えながら欲を放った
それとほぼ同時に臨也も静雄の中で果てた

「はぁ、ッ、シズちゃんごめん、中に出しちゃった」
「臨也の精液、暖かい」
「かわいいッ、シズちゃん、もう一回しよ」
「今日はもういい、疲れた」
「じゃあキスだけ!」
「んっふぅ、…っ!?どこ触ってんだ」
「だって可愛いんだもん」
「もんじゃねぇっ」

この後、静雄は2回抱かれ今度から臨也を煽るのは止めようと心に決めた



END
(シズちゃんっ、ヤりたいな)
(嫌だ、昨日ヤったばっかだろうが)
(じゃあ、キスだけ!)


―――
さぁちゃんに相互記念に捧げます*^^*
最後は甘くなってしまいました><
受け取って頂けたら嬉しいです!
相互ありがとうございました!
これからも宜しくお願いします\(^o^)/


×
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -