帰宅


自由行動を終えて、荷造り。
あ、5日目に部屋替えをした。今の部屋には鬼道と風丸と豪炎寺。女1人じゃん、て言ったらなら女4人で豪炎寺と離れるか?と鬼道に言われたからすぐさま頭を横に振ったのを覚えている。

「河野、忘れ物してないか?」
「やだなー風丸。私、そんなにガキじゃないよ!」
「じゃ、これはお前のじゃないんだな」
「あ、私のタオル!ごめん〜」
「やっぱりガキだな」
「うっさい鬼道!」

相変わらずママンとパパンにお世話になっているのは自覚済み。

荷造りを終えてからキャラバンに乗る。途中から参加した監督が点呼をしてから、稲妻町へと戻る。

私の隣にいるのは豪炎寺、じゃなくてマックス。マックスとは約束してたから。

「ねぇ、真衣」
「んー?」
「さっきから豪炎寺の視線が痛い」
「えへへ」
「…嬉しそうだね、真衣」
「うんっ」

だってあの豪炎寺がやきもちだよ?しかもマックスに。嬉しいに決まってる。

それからマックスと会話を楽しむ事数時間。見慣れた場所へ戻って来た。

「到着だ。全員、荷物を持って降りろ」

監督の指示に従い、古株さんにお礼を言ってキャラバンを降りる。たった1週間いなかっただけなのにこの町が懐かしく感じる。

私たち、帰って来ました。




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